ヒロインになりたい。 (ページ16)

今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:47,380 hit

. ページ16

昨日もまたある人から電話が来た

｢酔って元カレに電話してくる女嫌いなんだけど｣
なんて彼女に対して言って強がって言っちゃったけど。

本当はまだ好きだし俗に言う未練タラタラ状態だ

やり直したいけど学校でも俺からは話しかけられないし。

振った本人は昨日みたいに酔うと電話かけてきたり、よく分からない。

なんなら彼女と別れたから別の女利用して忘れようとしたなんて彼女に知られたくないし。その子とはもう別れたけど。

どうすればいいんだろ。

なんて考えながらいつもの地元の友達と遊んでると友達のスマホのストーリーに写った人を見て慌てて「それだれ？」と止めた。

「あー、地元のヤツの友達じゃね？たぶん」

ダブルタップして戻してストーリーをさっきのに戻してくれて俺にスマホを向ける

そこに映ってたのは1年前に振られた元カノ。
で、今でも好きな人。

大学でもたまに見かけるけど話しかけることも出来ないし。
こんな奇跡、逃せられるわけない

「湧くんお願い」

「え、なに」

「その子この前相談したやつ」

「は？まじ？元カノ？」
ちょーかわいいじゃん、と湧くんは言うけど何かを察したようで

「仕方ねえな、生ビール奢りでよろしく」と俺の肩に手を置いた。

そんなやり取りから4日後、湧くんうっちーくん、俺と湧くんの友達のありさちゃん、とAの5人のご飯会が開かれた

湧くん伝でありさちゃんも俺の気持ち知ってるみたいだけど、本人は俺が仕組んだ飲み会だって一生気付かないかな。

途中湧くんが酔って「深田はな、忘れられない子いるもんなあ」なんて言った時はヒヤヒヤしたけど。

Aが席を立ってトイレに向かうと湧くんとうっちーくん、ありさちゃんが「あとは頑張れ」と言ってくれた

「てかAのこと可愛いとか俺の前で言うのやめろ」

「お前の背中押したつもり(笑)でも可愛いよなお前の元カノ」
「ねーやめてまじで(笑)これからもう1回頑張ってくるから」

「てかからAなんか泣きそうだったよな、大丈夫かな」

そういうと湧くんもうっちーくんも笑ってる

ありさちゃんは「あー深田くん鈍感系ね、」と頷いた

よく分からないけど3人は仲良くお店を出て言って俺は彼女を待つ。

結果がどうであれ俺はAを超える人を見つけられないみたいだから

何度でも気持ちを伝えるよ。

.