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104話馬鹿者 ページ11

もちろん、彼が主犯だとは思っていない。
人の良い城田君だからこそ、どのような経緯でアタッシュケースを待つことになったのか今までの行動を見れば容易に想像できる。

私の頭の中に浮かんだのは、テロリストでも、爆弾魔でもない。

A(椿っ!!)

きっと、吸血鬼(椿たち)の仕業だ。
城田君を狙ってアタッシュケースを渡してきたことに憤慨を覚えるも、事態は一刻を争う。

ケースが爆発する前に、早く処理しなければ。

真昼「…ああもう俺…っ
疑うの向いてねぇなぁ…!」

自分を責めるような言葉を吐き、ケースと睨み合う城田君。
だが、落ち込んである場合ではない。
彼は何かを決意したように気をグッと引き締めた。
私はそれに呼応するかのように、彼の前に立つ。


A「城田君、この人は信じてもいいよ!
どうしても不安なら私が見張るから、安心して!」

鉄「え、見張る??」

私の発言に囚人のような心境になる千駄ヶ谷君のことは露知らず、城田君は託すように相槌を打つ。

真昼「クロ!!」

大声でその名を呼ぶと、後ろの茂みから人影が飛び出す。

やはり、クロ君は近くにいたようだ。
城田君の慌てた様子を察知してから、面倒くさがりながらも血を飲む。
クロ君の首には鎖で繋がれ、城田君を抱えて空へと大きく飛躍した。

その光景はとても異様なもので、周りから目立ってしまっていた。
しかし、私は確かに聞こえた。
もっとも身近で、一般的には程遠いそのフレーズが千駄ヶ谷君の口から洩れる。


__サーヴァンプ…


全てを確信した。
額からは脂汗が滲み出ていた。

間違いなく、私は世間の言う『馬鹿者』の部類に入るだろう。

外観の景色を遮断するように目を閉じ、私は一人瞑想状態に入った。

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レモンティー(プロフ) - 抹茶さん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません。翡翠の真昼に対する思いや頑張る姿を褒めていただきありがとうございます。キャラの深掘りもどんどんしていきたいと思っています。私情や漫画(本編)の進行具合によってかなり時間がかかると思いますが今後も更新頑張ります! (2021年10月13日 4時) (レス) id: a8c312a3ba (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - ちゃちゃさん» コメントありがとうございます。長らく放置していたため返信が遅くなってしまい申し訳ありません。キャラの関係性は特に物語が発展するうえで頑張っている部分なのでそこに着目してくださるとは…めっちゃ嬉しいです! (2021年10月13日 4時) (レス) id: a8c312a3ba (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 翡翠ちゃんの真昼や桜哉、御園との関係性がすごく素敵ですし、大好きな真昼たちのために少しでも支えになりたいと、頑張る翡翠ちゃんがとっても可愛くて、応援したくなります。更新、待っています。 (2021年1月23日 10時) (レス) id: f3d962ce08 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - 小説すんごくステキです!さくや、御園との関係性最高です! (2021年1月2日 5時) (レス) id: f790642b1e (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - ありまさん» 大変失礼いたしました!更新や再度名前の確認をいたしましたが機能されているでしょうか?また、お名前の変換が(名前)のままになっていないかなども見ていただければ幸いです。ご不明な点がありましたらコメントでお聞かせくださいm(_ _)m (2020年3月18日 18時) (レス) id: a59b8a8518 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモンティー | 作成日時:2020年3月14日 21時

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