目を背けずに ページ12
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段々と軽快になる音楽に合わせ、123123とステップを踏む。
私も昔の感覚を取り戻して来た。
rd「いやさ、俺ほんとは誕生日明日なんだよ？でも明日は皆と楽しみたいから」
嫌なことは今日のうちに、とまた笑う彼。
逃げてる、か...
まるで私に対する教訓のよう。
説教をされているような感覚もする。
ここまで近付いて分かったことがある。
コネシマが、私の下にいるという事実にこの国は気付いていない。
良く考えてみればそうだ。
私とコネシマは紙一枚の上の関係なのだから。
しかも随分と失踪したままだった訳で、足取りも掴めていないだろう。
諦めているのか、放置しているのか。
まだ探しているのか。
前二つの可能性に懸けたい所もある。が、
それは逃げるということ━━━━
外交の度コソコソしなくてはならないし、発覚すれば戦争間違いなし。
「U国とK国」と言われれば、政界にいる者なら誰しも「行方不明の第二王子」というワードが出てくる。
「知りませんでした」という言い訳は通用しないのだ。
現実を見つめろ、
今の私には力が無い。
一か八か。
『らっだぁ様』
rd「ん？」
『この後、お話宜しいでしょうか』
ワルツがクライマックスを迎える。
段々テンポが早くなっていき、ターンの数が増える。
ジャン！と音が鳴って静かになった時、気付けばお互いの顔が至近距離にあった。
ああ、これは面食いが食い付くのも納得か...
rd「...いいよ？今から行こっか」
その言葉を最後に私達は離れる。
彼は胸に手を当て片足を引き、私はドレスを摘まみ片膝を軽く折り曲げた。
割れんばかりの拍手の中、私はご令嬢達の視線を浴びながらコネシマに近付く。
こ の ま え の へ や で
口パクで彼から伝えられたことを頭の中で復唱した。
『コネシマ』
kn「う、わ...ビビったわ...てかお前何してんねん！急に国王とダンスとか聞いてへんぞ！」
『煩い。行くよ』
私には何も無くても、うちの国には沢山の物がある。
rd「あ、来た来たー」
コネシマを引き連れ入ったのは、この前の外交で使った部屋。
パーティー中だからか道中誰にも会うことは無かった。
中にはらっだぁ国王と、コンタミさんとレウさん。
レウさんとは話した事は無いが、この国のトントン枠であることははっきりしている。
kn「え、ぁ...」
いつも煩い奴が絶句する。
当たり前だ、コネシマには何も言わずに来たし。
さて、終わらせよう。
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seruハル(プロフ) - くりおねさん» いやほんとすみません...存在自体を忘れておりました。続きを楽しみにして下さっていたというのにすみません...！更新...ﾊﾊｯ、頑張ります... (2022年10月17日 18時) (
レス) id: 943e863f0e (このIDを非表示/違反報告)
seruハル(プロフ) - 若草 翠さん» 長いこと返信できず、大変申し訳ございません！続編に行けたのは皆様のお陰です。応援本当に有難うございます！ (2022年10月17日 18時) (レス) id: 943e863f0e (このIDを非表示/違反報告)
くりおね - 更新頑張ってください!続き楽しみにして待ってます‼︎ (2022年10月17日 17時) (レス) @page8 id: b0bb03f167 (このIDを非表示/違反報告)
若草 翠 - 続編おめでとうございます！応援してます！ (2022年4月16日 14時) (レス) id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
seruハル(プロフ) - SG170923さん» 頑張ります、ありがとうございます！ (2022年4月3日 0時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seruハル | 作成日時：2022年3月3日 15時
