〈ごじゅう〜？〉〈は〜ち！〉 ページ19
引き続き rd 視点
rd「・・・ねぇ、聞こえる？」
俺が水の精霊に問いかけると、
〈〈聞こえるよ〜！〉〉
という元気な声が聞こえる。
中には、らっだぁだ〜とか、どうしたの〜？とかそんな言葉も聞こえた。
魔力が足りない為、今話せているのはごく一部。５０人くらいだ。
話せる時間も短そうなので、早速本題に入る。
rd「A、見つかった？」
〈・・・いないの〜〉
〈ほかのみんなも、いないっていってるの〜〉
さっきの元気な声とは裏腹に、残念そうな、悲しそうな声。
そりゃそうだ。中にはAと生まれた時から一緒な精霊もいる。
rd「・・・そっか。じゃあ、引き続き捜索お願い。俺らも探すから。」
〈わかったの〜！〉
〈りょ〜かい〜〉
ぷち、と通信が切断される音が聞こえる。なんだ、一般人の魔力なんてそんなもんか。
幹部の人たちの５分の１もない。
rd「あ〜もどかしい。」
大事な事は聞けたけどね。
rd「さて、探すか。」
精霊の国にいるという事はまず無い。
人間が入るには、それ相応の魔力と俺の許可を得る必要とするからだ。
Aは魔力こそあるものの、俺が精霊の国へ行く許可を出した覚えは無い。
そんな事を考えながら漂っていると。
zm「らっだぁさん！」
rd「え、ゾムさん!?」
G国に行った筈じゃ・・・？
zm「G国A居なかったんで破壊してきましたわ！俺も手伝います！」
rd「お、おう・・・？」
流石は味方最大の脅威だな・・・いや。
・・・嫌な予感がする。
他四人から見つかったという連絡もない。
他国にいるという可能性は万が一の事を考えて、だ。精霊が探していない筈がない。
rd「まさか・・・。」
zm「えっ？」
普通の精霊は近寄れないあそこなら。
rd「・・・俺が隠してた筈なのに。」
zm「らっだぁさん？」
・・・でも。
rd「ゾムさん、行きましょう。魔力分けて下さい。」
zm「行くって、何処に？」
怒りで体が火照るのが分かる。
rd「・・・天樹。地上神の住処。」
zm「！」
ゾムさんのごつい手を引っ張って、木に垂直に足を掛ける。
そこからもの凄い量の水をジェット噴射する。
zm「ちょっ！」
rd「舌、噛まない様にして！」
大陸の中心、天樹。
名前の理由はそのまま。天にも届きそうだから。
そこは太古から地上神の住処となっていて、一般の精霊は近寄れないような結界が張ってある。
rd「くそっ！A、生きて！」
作者
シリアスは苦手。夏休み明けました。更新難しいです。
〈ごじゅう〜？〉〈きゅ〜う！〉→←〈ごじゅう〜？〉〈な〜な！〉
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seruハル(プロフ) - フィルライさん» あざ☆ます (2021年6月26日 15時) (
レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
フィルライ(プロフ) - 最☆高 (2021年6月20日 21時) (レス) id: 5dffbeb247 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - 鈴@suzuさん» 好きと言って頂けて嬉しいです！読んで頂いてありがとうございます！殿堂入りまであと一票…だとっ!?読者様神。 (2021年4月26日 20時) (レス) id: 819d49faac (このIDを非表示/違反報告)
鈴@suzu(プロフ) - seruharu217さん» 誰かあと一票右側の星押して投票してぇ！！(唐突)完結おめでとうございます！！世界観好きです！有難うございました！！(？) (2021年4月26日 17時) (レス) id: 88b4bdfcb5 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - かみぶくろさん» 『ほんとですか!?ありがとうございます！嬉しい！』 (2021年1月9日 16時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seruハル | 作成日時：2020年5月15日 9時
