〈よんじゅう〜？〉〈い〜ち！〉 ページ2
A 視点
今日は雨が降っている。
だから、私“達”は私の森の家にいた。
私はお茶を二つ用意して、椅子に腰かける。
『あの、思ったんですが。』
rd「うん？どうした？」
目の前にいる青いニット帽の男。
『なんで私達一緒に住んでるんですか？』
rd「今更っ!?」
確かに今更と言われればそうだ。
現に一か月以上経っているんだから。
『気になったんです。最初は見に来たーとか言ってましたけど。』
rd「あーーーーー。」
らっだあさんはお茶をゆっくり飲み、小さな溜息をつく。
rd「もう少し先でも良いと思ったんだけどなぁ・・・」
え？と思ってらっだあさんの顔を見ると。
普段じゃとても想像できないような、悲しさと複雑さが混じったような顔をしていた。
『何か・・・此処にいなきゃいけない理由があるんですか？』
らっだあさんは変な人だけど嫌いじゃない。
一人で(精霊もいたけど)暮らしていた時より楽しかった。
・・・けど理由は気になるもので。
rd「うーん、流石だ・・・勘が鋭いのかな？」
『エーミール先生のお陰かもしれませんね。』
私は読み書きが出来るようになってから、授業の余った時間で本を読んでいた。
分からない所は直ぐに教えてくれたから、心理学とか論理とかそういう所まで手を出せるようになった。
らっだぁさんはまた小さな溜息をつく。
rd「俺はね、Aが好きなんだよ。」
『奥さん大丈夫ですか？』
前も思ったけど、既婚者じゃなかったですか？
rd「大丈夫。許可はとってあるし。それにA子供だし。」
『子供だからって何でも許されるようなもんじゃないと思うんですが。』
らっだあさんは確かに、と笑う。
rd「確かにAと話してると子供って思えないなぁ。話し方が大人びてて。」
『それ言われたの３回目のような。』(詳しくは前編へ)
あと話が逸れてますと言うと、そういえばそうだった。と私に向き直る。
rd「もう少し、否、ずっと黙ってたかったんだけどね・・・」
またこの顔。この顔をされると何も言えなくなってしまう。
rd「Aは・・・世界が無くなるのは嫌？」
『急に、何ですか。』
世界が無くなる？滅ぶって事？
冗談？でもその顔は冗談には見えない・・・
『私は・・・どういう立場なんですか。』
雨の音だけが響く空間。薄く笑ったらっだあさんは口を開く。
rd「・・・Aは、“精霊の愛し子”なんだ。」
作者です！
続編始まって急にシリアス(？)的雰囲気に・・・
展開急ですみません。
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seruハル(プロフ) - フィルライさん» あざ☆ます (2021年6月26日 15時) (
レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
フィルライ(プロフ) - 最☆高 (2021年6月20日 21時) (レス) id: 5dffbeb247 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - 鈴@suzuさん» 好きと言って頂けて嬉しいです！読んで頂いてありがとうございます！殿堂入りまであと一票…だとっ!?読者様神。 (2021年4月26日 20時) (レス) id: 819d49faac (このIDを非表示/違反報告)
鈴@suzu(プロフ) - seruharu217さん» 誰かあと一票右側の星押して投票してぇ！！(唐突)完結おめでとうございます！！世界観好きです！有難うございました！！(？) (2021年4月26日 17時) (レス) id: 88b4bdfcb5 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - かみぶくろさん» 『ほんとですか!?ありがとうございます！嬉しい！』 (2021年1月9日 16時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seruハル | 作成日時：2020年5月15日 9時
