151話 ページ12
「そっか。じゃ、私急いでるから。」
そう言って爆豪の隣をそそくさと通り過ぎる。
「お、A。…と爆豪か。」
つもりだったのだが、思わぬ人物の登場により足止めを食らう。
声の方に目をやると、こちらもジャージ姿の轟くん。
みんなランニング好きだね。
「ヒーロー科は揃いも揃ってランニング？精が出るね。じゃ、がんばって。」
絶対めんどくさくなる予感しかしないので、急いでその場を去るに限る。
何より本当に急がないとダメだから。
もう一度爆豪の隣を通り過ぎようとすると、今度は爆豪に腕を掴まれ止められる。
なんなのまじで、キレるよこれ。
「んで半分野郎と知り合いなんだよ。」
「それ今聞く必要なくない？急いでるっつったよね。」
「いいから言えや！！」
「そんな時間ないんだって！どうしても気になるんなら轟くんに聞きな。…やっぱ今のなし、轟くんには聞かないで。」
「何で俺には聞いちゃダメなんだ。」
「びっくりするほど間違えた情報を伝えそうだから。」
轟くんの説明ではとんでもない誤解を生みそうだ。本人はちゃんと事実を伝えたつもりなのにめっちゃ間違って伝わってそう。
私の轟くんに対する信頼度はそこら辺の週刊誌よりも低い。
というかやっぱりめんどくさい状況になった。
全くこの場をちゃっちゃっと切り抜けられる気がしない。
誰か助けて。
そんな私の願いを珍しく神様が聞き入れてくれたのか、前方に心操くん発見。
彼もジャージ着てる。みんなランニングしすぎ。
何はともあれ、これを利用しない手はない。
「あ！！心操くんだ！用があったんだよね。心操くーん！！」
もう無理やり爆豪の手を払って心操くんの元へ叫びながら走る。それはもう全力疾走よ。
なんか制止の声とか聞こえたけど無視の方向で。
「なんだ、佐倉か。朝から大声出すなよ。」
「うんうんごめんね。ちょっとこっちに来てくれるかい。」
そのまま心操くんを引っ張り、爆豪、轟タッグから距離を取る。
「なんなんだよ。ていうかあいつら良かったの？めっちゃ睨まれてんだけど。」
「もともとそういう顔なんだよ、安心して。」
「安心できるか。で、何の用？あいつらから逃げるためだけに俺使ったんだったらあいつらのとこ戻すぞ。」
「それだけじゃないって！それだけはやめて！」
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
