159話 ページ20
本日は休日。
爆豪と顔を合わせる可能性が限りなく低いため、かなりありがたい休みだ。
とはいえ、何があろうと休日の私の睡眠が妨げられることはない。
通常通り昼過ぎ起床。
とりあえずお腹が空いたので共有スペースに行く。
もはや昼ご飯でもないかもしれないご飯を食べていると佐伯が現れた。
「おはよー」
「おはようの時間とはかけ離れてるけどね」
「細かいことは気にすんな」
「というか聞いてよ。彼氏とさー…」
挨拶もほどほどに佐伯は惚気始めた。
心底どうでもいい。
そんなこと言ったらキレられるのは目に見えているので、ご飯に集中しながら適当に相槌を打っておく。
「…ってA聞いてる？」
「うん、聞いてる聞いてる」
「全然聞いてないでしょ、米で窒息させるよ」
「いきなりのバイオレンス。ちゃんと聞いてるって、ちょっと興味がわかなくて」
「なおさらムカつくわ」
「ごめんなさい」
正直に言い過ぎた。
即座に謝罪をすると、佐伯は呆れながら溜息をついた。とりあえず許してもらえたっぽい。
「まあこれからなかなか彼氏とも会えなくなるし、こんな話できなくなるんだから聞いてよ」
「え？そうなの？」
「むこうは受験生だからね。むしろ今までよく会えてた方だよ」
心なしか落ち込んだ様子で佐伯が話す。
なるほど、年の差カップルだとそういうことが起こるのか。
まあ、佐伯たちはよく会ってたっぽいし、通話しているところも頻繁に見るので、なんだかんだ2人の仲に問題はなさそうだけどな。
「まあ寂しいかもだけど私がいるじゃないの」
「Aかー」
「なんで不満げなの、失礼なやつだな」
「愉快だけど、ときめきに欠ける」
ブーブーと文句を言う佐伯。
これが女の友情か。つらい。
「というか受験かー。私たちも2年後にはまた受験勉強に励むことになるのか」
「そうだねー、勉強三昧の夏を過ごすのよ多分」
「うーわ、今から気分下がるわ。勉強やだなー、高校受験したばっかなのに」
「ほんとね」
前世での受験を思い出す。
なんか常に時間やらなんならに追われてる感じがあってすごい辛かった。
またあれを繰り返すのか。
よく考えてみると私、受験ばっかしてない？
前世も、せっかく手に入れたキャンパスライフ半ばで死んでるし。
勉強しっぱなしの人生じゃん。可哀想すぎる。
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まり - めちゃくちゃ面白いです…！一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました！ (2021年6月24日 14時) (
レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、！続編嬉しいです！完結まで応援してます！！完結しても読み返します！！ (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです！ (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルマー | 作成日時：2021年2月11日 7時
