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恋の味 ページ6

*



ある日突然西谷から言われた。




西谷「お前、バレー部興味ねぇ?」





『へ?』





はて、バレー部?実は私、運動が大の苦手なのです。それはもう破滅的で。例えばサーブを打つとすると、他の人の顔面を狙ってしまうほどなのです。




『私運動ダメだから!!!』




西谷「いや、マネージャーだ。選手はぜってぇ無理だろ。」




わかってらっしゃる!流石2年連続同じクラス!
……ん?マネージャー?




『私、恋愛研究部入ってるのよ!?…1人だけど。』





西谷「掛け持ち。出来るじゃねぇか。俺、最近バレー部復帰してよ!…お前いたら俺も調子上がるし。」




『うーむ。体験なら行ってあげんこともない!』




西谷「よっしゃ!じゃあ今すぐ行くぞ!」





西谷に手を引かれ体育館に連れていかれます。西谷、ちっちゃいなぁ。私とそんなに変わんない。
体育館に近づくにつれボールの音が聞こえてきます。この音、私好きです。




西谷「ちーっす!清水先輩、体験の奴連れてきました!」





清水「え?本当?…ありがとう。」





西谷「今日も美しいっす!」




うわぁ、綺麗な先輩。とてつもなく美人。
横に並んだら……私の心臓が持ちません!




清水「私、清水潔子。体験でも来てくれてありがとう。」




『い、いいいいえ!わ、わたし、江口Aでつ!』




やらかしました。盛大に噛んでしまった。
清水先輩はクスクス笑っている。そんな姿も綺麗で見惚れてしまいます。




清水「みんな。ちょっと来てくれる?」




清水先輩の声でぞろぞろと集まってくる部員さん。
…わぁ、なんか存在感が凄い…。




清水「体験で来てくれた江口さん。」




『え、えと。江口Aです!よろしくお願いします!』



ペコッと頭を下げると、口々によろしくお願いします!と声が聞こえる。




「それにしても可愛い子が来たもんだなー。」




「あっ!この前ぶつかったばっか!」




「あれれー?影山君、顔赤いですよー?」




「うっせぇ日向ボゲェ!」




私の人生、賑やかになりそうです。

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作者名: | 作成日時:2020年3月12日 15時

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