33の型 ページ35
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「伊之助の兄貴〜どこだい〜」
ポンポン鼓が鳴る度に部屋が変わる。もう私は歩くのを諦めた。そして自然に巡り会えるのを待っていた。
部屋の隅に座りながら時透くんから貰った簪を見てはニヤケが止まらない。
「はあ〜時透くん今頃何してるのかな、私のことを想っては会いたいとか思ってくれてるのかなあ〜」
時透くんったら本当に罪なんだよ。この間だって稽古終わりに時透くんのお着替えシーン見ちゃってさ、あんな可愛い顔してるのに筋肉しっかり付いてるの。逞しくてものすごく男の子で私、鼻血出るかと思ったよ。
美少女に鼻血は流石に放送事故だと思って必死に呼吸で止血したよね。
フゥゥ…っていつになく真剣に深呼吸したよね。
そんなことをニヤニヤしながら呑気に思い出していると、またまた�爛櫂鶚瓩噺櫃硫擦�鳴り、部屋が変わる。
と思ったら、
「あれ」
「………ッヒィ!!!」
「！鼓鳴らさないで！！」
私の目の前に突如現れた青年。いや、私が青年の目の前に現れた、の方が正しいな。
鼓を抱えて鳴らそうとする青年が、私の目の前に座
っていた。
………君はあれだね、稀血の兄ちゃん。
「……あ、貴方は…？鬼…じゃない？」
「やあ、私は恋を煩わせている女の子さ」
「………？」
いやそんな目で見ないでよ。は？みたいな目で見ないで。
ーーーーー
「そうか、君は鬼に喰われそうになったんだね」
「うん…俺１人で怖くて怖くて……」
「私が来たからにはもう安心さ！！なんて言ったって私は強いからね！鬼が来ても時透くんへの愛でやっつけてあげる！！」
「……本当に強いの…？お姉ちゃん、すごく可愛いのに変態みたいだよ……さっきも簪見ながらニヤニヤしてたし……」
「ええ！！バレた！？変態なのバレた！？でも強いのは本当だよ！」
えっへん、と
酷いね清くん……そんな目で見られたらお姉さん泣いちゃう……
「まぁのんびりしようよ清くん。」
みんなに会えるまで後３日目。
ーーーその頃伊之助はーー……
「猪突猛進！！猪突猛進！！！」
毎回鬼の気配が近くなったと思ったらすぐ部屋が変わる。どこにいるんだよ！！！
そういえばアイツ…子分1が見当たらねぇ。何処かで居眠りでもしてんのか？
「俺に付いて来いって言っただろうが！！嫁…自由な奴だぜ！！！」
ーー実は気にかけていた。
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廣岡唯 - 面白い続きが観たい…しのぶちゃーん (11月4日 10時) (
レス) @page39 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 原作まんま！ということは！しのぶちゃぁぁぁぁん！((T_T))更新頑張ってください！ (2021年4月7日 23時) (レス) id: 587626ec74 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 続き、がんばってください！待ってます！良かったです！ (2020年8月22日 10時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - 素晴らしい作品です。！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
りうぉーり(プロフ) - 原作まんまってことは、、煉獄さん。(T . T) (2020年3月4日 2時) (レス) id: 82dc9ef354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2019年9月16日 11時
