lesson 44 ページ45
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案の定壁に追い込まれ、赤葦先輩は両手を私の隣に置き、逃げ場がなくなった。
「あ、あの.....っ、近いです.....」
赤「菅原さんや及川さんに触れられても逃げないのに、どうして俺はだめなの？」
上から私を見据える赤葦先輩。
私は下を向きながら、
「何もないです.....」というのが精一杯だった。
俯いている私の頬に片手で触れ、赤葦先輩の手によって、ゆっくり顔を上げさせられる。
上を向けば赤葦先輩と目が合うわけで、
そんな赤葦先輩は、私と同様に頬が染まっていた。
赤「俺は、紳崎さん.......Aに触れたい。
.........だから、逃げないでよ。」
.........っ、
私の目の前にいる彼の、その色気のある顔をみて、思わずドキッとする。
赤葦先輩は、私を自分の胸に引き寄せたかと思うと、ぎゅっと抱きしめた。
「っ、.....あ、赤葦先輩.....？」
赤「ごめん。でも、少しだけこのままでいさせて。」
さらに抱きしめる力を強め、赤葦先輩の心臓の音が聞こえる。
心臓の音、はやい.......
赤葦先輩も緊張してるって事、かな。でも、
「.....あの、何でこういう事するんですか...？」
赤葦先輩の胸に包まれたまま、素朴な疑問を感じた。
そう問うと、私の頭上で大きな溜め息が漏れ、呆れたように
赤「.......今は分からなくていい。その内、ちゃんと言うから。」
とだけ言うと、もう１度ぎゅっと強く抱きしめ、赤葦先輩はゆっくり私から離れた。
あ、
そう言えば、一つ言い忘れたことがあった。
「あのっ、私、赤葦先輩に触れられたくない訳じゃないです！だから、その.....嫌じゃないので.......えー........」
言いたい事が上手くまとまらず、一人で焦っていると、私を見て赤葦先輩はフッと微笑む。
そして、
赤「触れていいってこと？」
「そ、そうです！！.......ん、いや.......え？」
そうか。そうなってしまうのか。
触れてくださいって言っているようなものだと今更気づく。
一気に自分の言ったことに恥ずかしくなると、赤葦先輩は、
赤「Aがいいって言ったんだからね。」
と口角を上げ、私の頬に軽く口付けた。
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アイ - 夢主って、女の子ですか? (2019年6月26日 18時) (
レス) id: 1cd982ae3d (このIDを非表示/違反報告)
Short hair - こんにちは！！初コメです！！まだ続編までは読んでいませんがこの作品はとてもキュンキュンして面白いです！！ (2018年9月1日 23時) (レス) id: 96c727ad34 (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - キャラメルさん» コメントありがとうございます^ ^そう言ってくださって嬉しいです！これからも続編宜しくお願い致します！ (2018年2月21日 21時) (レス) id: 2572f96c7a (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - トモトモさん» コメントありがとうございます！一年越しの続編となりますが、是非引き続き宜しくお願い致します！ (2018年2月21日 21時) (レス) id: 2572f96c7a (このIDを非表示/違反報告)
セラ(プロフ) - ユヅさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません！ありがとうございます！１年越しの続編となりますので、引き続き宜しくお願い致します！ (2018年2月21日 0時) (レス) id: ee41ce31e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2017年2月19日 15時
