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神宮寺の父「忘れ物はないか?」
神宮寺の母「ちょっと待って｡入れ忘れた物が…」
ポケモンセンターの宿泊施設で神宮寺の両親が､
帰る準備をしている中､神宮寺とゴマゾウは窓の外を眺めていた｡
神宮寺は昨日の事を気にしているのか若干､不機嫌そうだ｡
神宮寺「…えっ?」
ゴマゾウ「パオ?」
神宮寺が見ていた窓の外の先に､ポケモンらしき影が通っていった｡
神宮寺「(あれは一昨日の!?)ゴマゾウ､行くぞ!」
ゴマゾウ「パオ!」
神宮寺の父「勇太!どこに行くんだ!?」
神宮寺「すぐ戻るから!」
神宮寺とゴマゾウは部屋を飛び出し､ポケモンらしき影を追い始めた｡
神宮寺「あのポケモン､一昨日の時に見たポケモンだ!ゴマゾウも見たよな!?」
ゴマゾウ「パオ!」
神宮寺とゴマゾウが通っていったポケモンを追いながら､道路を走っていく｡
ところが､数分後…｡
神宮寺「あれ?見失った…どこに行ったんだ(ーー;)?」
ゴマゾウ「パオ?(・・?)」
追いかけ続けた神宮寺とゴマゾウは､いつの間にか見失ってしまったらしい｡
嶺亜「神宮寺!」
色違いイーブイ「ブイ!」
神宮寺「嶺亜…」
ゴマゾウ「パオ…」
声がして神宮寺が振り返ると､困って泣きそうな表情をした嶺亜と色違いイーブイがいた｡
神宮寺「嶺亜､お前…」
嶺亜「神宮寺!昨日は約束を破って､ごめん(＞_＜)!」
神宮寺「今更､謝っても俺は許す気…」
嶺亜「昨日僕､発熱を出しちゃって､おじいちゃんにモクレンシティのポケモンセンターに連れていかれて､行けなかったんだ(＞_＜)!」
神宮寺「えっ…」
嶺亜は頭を下げて謝るが､約束を破った神宮寺は許そうとしない｡
しかし､嶺亜が自分が発熱を出して行けなかった事を告げると､
神宮寺は唖然とした｡
神宮寺「そうなのか…?」
嶺亜「うん｡おじいちゃんから『今日は勇太くんと遊ぶのは諦めなさい』って言われたし､仕方がなかった｡僕から約束をしたのに､約束を破っちゃった｡だから僕は昨日､布団の中でずっと泣いていたんだ｡本当にごめんなさい｡神宮寺(T^T)…」
色違いイーブイ「ブイ(T^T)…」
嶺亜は泣きながらそう言って謝罪し､色違いイーブイも頭を下げた｡
神宮寺「嶺亜…アダム…」
ゴマゾウ「パオ(´・д・｀)…」
嶺亜「今日､帰る日だし…謝らないまま､神宮寺が帰ってしまったら一生､神宮寺と友達じゃなくなるって…｡だけど､神宮寺に会えて良かった(T_T)…」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2021年7月1日 20時
