ポケモンヒーローズ～オムニバス・サイドストーリーを目撃せよ!～6 (ページ33)

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神宮寺の父が運転する車に揺れる中､

神宮寺と神宮寺に抱っこされているゴマゾウは､窓の外を眺めている｡

神宮寺の母「そういえば今度､トレニアシティでポケモンサマーキャンプが行われるんですって」

神宮寺の父「ポケモンサマーキャンプか｡レーゲン地方では､やらないイベントだね｡きっと楽しいイベントなんだろうな」

神宮寺の母「それにしても､自然豊かな地方ね｡レーゲン地方は砂漠だらけなのに(^_^;)…」

神宮寺の父「レーゲン地方だって､観光スポットは沢山あるじゃないか｡ほら､ハイリングフォレストビレッジにある…」

神宮寺「(うん?)」

窓の外を眺めていた神宮寺は､

木々の中にポケモンらしき影が､

スピードを上げて飛んでいるのを見た｡

神宮寺「(あれって､ポケモン?)ねぇ!父さん､母さん…」

神宮寺は両親に話し掛けるが､会話に夢中で聞いていない｡

神宮寺「(何だったんだろう…)」

神宮寺の父「ハハハ(^-^)…｡おっ､もうすぐユーカリタウンに着くぞ」

神宮寺の父の声で､神宮寺は前を向くと､

ユーカリタウンが見えてきた｡

神宮寺は､さっき見掛けたポケモンらしき影が気になったが､

両親には､何故か言えないのだった｡

ーユーカリタウンー

車を駐車場にとめて､神宮寺は両親とゴマゾウと一緒に､ポケモンセンターに入った｡

ポケモンセンターの宿泊施設で､神宮寺が泊まる事になった部屋は､大部屋だ｡

ユーカリタウンのジョーイさん曰く､他の宿泊客が次々と部屋に入っていき､

この大部屋しか残っていないとのことだ｡

神宮寺の父「うーん(伸びをして)!毎日､仕事だったからカランコエ地方での休息を楽しもう(^-^)」

神宮寺「父さんも母さんも毎日､頑張っているもんね｡お疲れ様(^-^)」

ゴマゾウ「パオ(^-^)」

神宮寺の母「ありがとう､勇太｡疲れちゃったから､ちょっと寝ようかしら」

神宮寺の父「そうだな」

神宮寺「ねぇ､ユーカリタウンをまわって見てきていい?」

神宮寺の母「いいわよ｡けど､遠くには行かないようにね｡何かあれば､この街のポケモンセンターに連絡するのよ」

神宮寺「分かってるって｡行こう､ゴマゾウ(^-^)!」

ゴマゾウ「パオ(^-^)!」

神宮寺はポシェットを肩に掛けると､ゴマゾウと一緒に大部屋を出た｡

神宮寺の両親は息子が出ていくのを見守ると､

そのまま昼寝をし始めた｡