ポケモンF&M〜ダークポケモンをリライブせよ!〜5

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風磨「あの､奥さん」

妻「はい」

風磨「この人､ジュカインは持っていませんでしたか?」

写真には､ジュカインが写っていない｡

妻「あっ､新婚旅行の時は家でお留守番していたんです｡主人の最高のパートナーですよ」

風磨「…やっぱりだ!」

この家は､伝説のトレーナーの家だったのだ｡

話を聞くため､女性は「どうぞ」と促されて

風磨とマリウスは座り､女性が淹れてくれたお茶を

一口飲んだ｡

妻「主人は､ダークポケモンが現れたと聞いて調査に出掛けました｡もう､何日も帰ってきてないんです…」

伝説のトレーナーは､事件が解決するまでは帰らないと言ったそうだ｡

今､どこにいるかも分からないらしい｡

マリウス「連絡は?」

妻「時々､電話してきます｡『帰れなくて､申し訳ない』って言ってばかりで…」

風磨は､このまま旅をしていたらいつか会えるかもしれない､

と確信した｡

伝説のトレーナーも､復活したシャドーに

立ち向かっているかもしれない｡

もしそうだとしたら､風磨は伝説のトレーナーに

恩返しとして協力したいと思った｡

風磨「俺たちもダークポケモンの調査をしているんです｡ポケモン総合研究所の所長､城島博士に依頼されて…」

妻「城島博士…主人と知り合いと聞いています｡レントラーとバトルして追い詰められそうだったトレーナーを助け､ポケモン総合研究所に連れていったって」

風磨「そのトレーナーは､俺です」

風磨はオアーゼコロシアムに向かう途中､

レントラーを連れたトレーナーが勝負を挑まれてバトルした｡

当時､レントラーがダークポケモンだったことを知らずに｡

風磨「けど､めちゃくちゃ強くて…サンダースが吹っ飛ばされて俺に直撃して､もうダメだと思った時に現れたんです｡その人は､俺よりも強くてダーク・レントラーをスナッチ…悪いトレーナーからポケモンを救ったんです｡3年前の話ですが」

妻「その時は既に､主人がダークポケモンの調査とシャドーに立ち向かった頃ですね｡主人はコロシアムに優勝するほどの実力者ですし､それを聞いたレーゲン地方のポケモン協会の理事は主人に依頼したんです」

マリウス「僕たちに依頼したのも､理事さんなのかな?」

風磨「理事は､その人だけでは人手不足と考えて人数を増やすと､所長から聞いていた｡だから､俺たちを選んだのだろう」

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