ポケモンブレイブヒーローズ～カランコエ地方と6人の男～ 8 (ページ39)

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雲母「あ､あの…」

上田「大丈夫か?」

チュリネ「チュリ?」

雲母「は､はい…ありがとうございます…」

ニンフィア「フィア(^^)!」

上田に話し掛けられて戸惑いながらも､雲母は頭を下げてお礼を言った｡

上田「あんた､音楽は好きか?」

雲母「えっ?ま､まぁ…」

上田「そうか…」

雲母「でも…」

上田「???」

雲母「最近は歌ってもいないし､自信が持てないんです(´・_・`)…｡それに､この前のタッグバトル大会が終わってから何か調子が悪くて(´・_・`)…」

ニンフィア「フィ～(´・_・`)…」

上田「…明日の午後､俺に付き合ってくれないか?」

雲母「えっ?」

上田「次のコンテストはいつ出るか知らないが､それまでに調子を取り戻したいんだろ?本当なら､アイツ(手越)がいればいいんだが…」

雲母「アイツ…?」

上田「いや､何でもねぇ｡これ､俺の連絡先｡もし､都合が悪くなってしまったら連絡する」

雲母「あっ､はい…」

上田は服のポケットからメモ帳とシャーペンを出して､

メモに連絡先を書き､雲母に渡した｡

雲母「あの､もういいですか…?」

上田「あぁ､悪いな｡そういう事だから」

雲母「はい…では､失礼します…」

ニンフィア「フィア!」

雲母は頭を下げると､逃げるように上田の横を通り過ぎていった｡

上田は雲母を見送り､元のテーブルに戻ると…｡

生田「あっ､上田(^-^)!」

生田のワンパチ「イヌヌワン(^-^)!」

上田「斗真!何だよ､俺らと一緒に朝飯を食いたいのか?」

生田「あぁ…ヨコと一緒に食べようと思ったけど､ヒナ達と食べるって(^_^;)…」

NEWSとKAT-TUNのテーブルの近くにいたのは､

朝食を乗せたトレーを持っている､アルト出版社のジャーナリストの生田斗真とパートナーポケモンのワンパチだった｡

上田が聞くと､生田は苦笑いしながら「あそこ」と視線の先を見るように言った｡

NEWSとKAT-TUNと生田が見た先には､アルト出版社の編集長の横山裕､

アルト警察署の刑事の村上信五､元ポケモンコーディネーターでソフィアパラダイスのスタッフの丸山隆平､

ポケモンソムリエでマッサージ店のオーナーの安田章大､今日から開催されるレーゲン地方のグルメ祭りに出展する大倉食堂の主で元ポケモンコーディネーターの大倉忠義が､

談笑しながら朝食を食べていた｡

その中には､村上の部下である刑事の草間リチャード敬太の姿もあった｡