ポケモンブレイブヒーローズ～カランコエ地方と6人の男～ 8 (ページ28)

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慎太郎「(雲母さんが､エリカと喧嘩…?控え室にいた時は､そんな風に見えなかったけど…あっ)」

会話を聞いていた慎太郎は､リンドウ競技場の廊下のベンチに座っていた雲母が泣いていたのを思い出した｡

慎太郎「(きっと､エリカと喧嘩して泣いていたんだろうな｡だけど､エリカが雲母さんを傷つけたんだと俺は思うな｡雲母さんに直接､聞きたいけど､聞きづらいし｡あーっ､あの時連絡先を交換しておけば良かったぁ(＞_＜)!!)」

慎太郎はタッグバトル大会の3回戦の第2試合(健人&風磨ペアVS高地&北斗ペア)の途中､

飲み物を買う為に控え室を出たが､その途中でエリカと絶交して泣いている雲母を発見､

もう一本､飲み物を買って奢りだと渡し､2人の憧れでファンであるイケメン俳優の山田涼介の話題で意気投合し､雲母を励ました｡

それ以来､慎太郎は雲母の事が気になっているようだ｡

女子2「スランプじゃないと､いいんだけど｡雲母ちゃんの歌とか､聴きたいな…」

女子1「ねぇ｡明日のトレニア大会､出るのかな…」

女子トレーナーの2人が会話しながら去っていくと､慎太郎が自販機の影から出てきた｡

慎太郎「(雲母さん…今頃､どこにいるんだろ?心配だなぁ…)」

その頃､リンドウシティのポケモンセンターの宿泊施設では…｡

上田「…そうか｡話してくれて､サンキューな」

男子1「いいえ､どういたしまして」

男子2「では､失礼します」

2人の男子トレーナーは頭を下げると､去っていった｡

上田「…そこにいるんだろ｡琳寧」

菅田「上田くん､すみません…」

上田が前を見たまま言うと､隠れていた菅田が自販機から出てきた｡

菅田「いつから､気づいていました?」

上田「俺が､2人の男子と会話している途中からだ」

菅田「盗み聞きするつもりは､無かったんです｡ただ､雲母様の事が気になって…」

上田「雲母様?お前､彼女のファンなのか?」

菅田「嶺亜さんと琳寧を含めて全員(7MEN侍)､ファンです｡なので､コンテストの日は皆で中継を見て雲母様を応援しています(^_^;)…」

上田「マジか｡俺はさっき彼女と会ったんだが､どこか暗い目をしていたんだ｡俺には､そう感じるんだよ」

菅田「琳寧も皆と一緒に雲母様にご挨拶したのですが､琳寧も皆もどこか雲母様の表情にどこか妙だと思ったんです」

上田「そういえばお前､元は旋律の里の守り人だからポケモンや人の感情のオーラが見えるんだったよな?」