【文スト】柊家の養子は、文スト世界にトリップしたようです。【終わりのセラフ】

6話:虎探し ページ8

Aside



敦「そ...それで
探偵のお二人の今日の仕事は」



国「虎探し、だ」
貴『...虎探し？』

虎って...動物園とかから逃げて来たとか？





太「近頃街を荒らしている“人食い虎”だよ
倉庫を荒らしたり、畑の作物を食ったり
好き放題さ

最近この近くで目撃されたらしいのだけど__」



......人食い虎って...
まぁ吸血鬼よりはよっぽどいいよ









ガタッ____

ん？
あれ、敦君...顔面蒼白になって
椅子から転げ落ちてる


敦「ぼ、ぼぼ僕は此れで失礼します」
貴『え？ちょっ、敦君!?』

急にこの場を去ろうとしている敦君に対し、
言葉を発したのだが___


国「待て」

国木田さんが敦君の首根っこらへんを掴み、
持ち上げた


ん？持ち上げた？
うわ、国木田さん腕力すご
ってか、敦君はあれで窒息しないのか...




敦「む、無理だ！奴___
奴に人が敵うわけない!!」

貴『...!』
国「貴様、“人食い虎”を知ってるのか？」

道理でこの反応って訳か



敦「あいつは僕を狙ってる！
殺されかけたんだ！
この辺に出たんなら早く逃げないと___」

そんな敦君の言葉を無視し、
国木田さんは敦君の右腕を後ろ手に持っていき脚を払いのけた

そしてそのまま床に叩きつけられた




敦「...ｯ」

...痛い、あれは痛い



国「云っただろう
武装探偵社は荒事専門だと
茶漬け代は腕一本か、もしくは凡て話すかだな」

敦「........っ」





貴『...尋問になってません？これ』

この状況を簡略的に見て、太宰さんに云った



太「まあまあ国木田君
君がやると情報収集が尋問になる
社長にいつも云われてるじゃないか」

国「...ふん」
国木田さんは、少し間を開けて敦君を解放した




太「それで？」



敦「...うちの孤児院はあの虎に
ぶっ壊されたんです
畑も荒らされ、倉も吹き飛ばされて____

死人こそ出なかったけど、貧乏孤児院が
それで立ち行かなくなって
口減らしに追い出された...」



貴『へぇ、そんな事が...』

太「そりゃ災難だったね」


国「それで小僧、
“殺されかけた”と云うのは？」





敦「あの人食い虎___
孤児院で畑の大根食ってりゃいいのに
此処まで僕を追いかけて来たんだ！」

貴『...肉を食べたくなったとか？
あ、でも其れじゃ敦君個人を狙う理由には
ならないか...』







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字数の関係で次行くよー。

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