25話:半端者の思考 ページ28
終命ノ夜side
____ははっ、これ以上って?
あれ?ってか、君にも予想外の事なの?コレ
まぁいいや、Aに何かあったらどうする?
鬼である俺を消す?殺す?
____私の可愛い可愛いAが傷付くような事が
あれば、鬼だろうが殺すわよ
____わー、怖い怖い
Aの周りの奴らって過保護で怖い奴ばっか
まぁいいや、俺は黙っとくよ
言われると何か不都合があるみたいだし
____最初からそうしなさいよ
あと、あの時に“彼”から預かったものには
まだ気付いてないみたいね
____は?預かった?ナニソレ
____知らないならそれでいいわ
そもそも貴方に預けられたものじゃないから
分からなくて当然よ
まぁ、きっと近いうちに分かるはずだから
それまで待ってなさい
____あぁ、君の言う“彼”が誰かなんとなく
分かったよ
それじゃ俺は大人しく戻るよ
やっぱ俺、君の事嫌い
____ほんと死ねばいいのに
真昼との会話を終えて
俺は残酷な笑みを浮かべる
赤い瞳が爛々と輝く
終《あ、やっぱり俺の勘違いだったよ
希望や奇跡なんて何処にもない
だから、君達はAの事を忘れて生きな
その方が幾分か楽になるよ》
もう会うことが出来ないなら忘れてしまえばいい
Aだって、家族が傷付いている姿なんて
望まない筈
優「忘れるなんて出来るわけねぇだろっ!
何が楽になるだ!俺達は家族なんだよ!
大切な!家族の1人なんだよ!!」
優一郎の顔には怒りの表情が浮かんだ
他の奴らもそうだ
皆Aを想って
あぁ、幸せ者だなAは
こうして皆に愛されて、心配されて、
大事にされて
あぁ、俺はどうすればいい?A...
俺は誰かを愛する事も大切にする事も
よく分からないんだ
このままじゃ、Aの家族を傷付けるかな?
そしたらAは怒る?
終《あー、もういい
なんかすっかり興醒めした
戻るよ、もう君達の前にも現れないから
じゃあね》
もう会話をする気がなかった
だから一方的に別れを告げた
本当に、人間って哀れで愚かだ
だから面白いけれど、どこか呆れるんだ
夜風に吹かれて髪が揺れる
月明かりが俺を照らす
人じゃない
吸血鬼でもない
そして鬼とも呼べない半端者の俺
一体此れからどうなるのかな?
夜の空に輝く月を見上げて笑う
「ははっ、また死にかけるかなぁ?」
あの世界に戻ろうとする
そして再び
カチリカチリと歯車が回っていく
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るるぷり - わぁ〜面白〜い笑いを耐えるのが辛い作品ですね〜!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - ただのふぁん。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!今、続編の方更新頑張っているので、続編の方も宜しくお願いします! (2018年11月23日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのふぁん。(プロフ) - 更新待ってますからぁぁああああ!!!!!めっちゃ楽しみに!!待ってますからぁぁああああ!!!!! (2018年11月23日 20時) (レス) id: 26976114c7 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 真昼ノ夜さん» 応援ありがとうございます!!これから頑張っていきますので宜しくお願いします! (2018年10月20日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - 続きがすごくみたいです!これからも頑張ってください! (2018年10月20日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2017年5月21日 18時