【文スト】柊家の養子は、文スト世界にトリップしたようです。【終わりのセラフ】

24話:理由 ページ27

終命ノ夜side




終《Aが戻って来れない理由は


____確実に死ぬから》




優「...え？」



深「どういうことだ...」




終《今から言うよ深夜

俺は、元第２位始祖であり今は鬼
その俺が此処に戻ってくる時
どうなったと思う？



自ら作った道を通って来たら
軽く死にかけたんだよ


目は潰れるし左腕はふっ飛んでどっかいったし
耳鳴りは酷かったし...

まぁ、此処に来るまでの移動と
君達との会話で時間を稼いで回復したから
今はそうでもないけど



で、俺ですらこうなったのに
人間であるAが生きて戻って来れると
本気で思う？

いくら鬼呪を使っても、俺がAを乗っ取って
此方に戻って来ようとしても、
無理なんだよ

無論、君達も、Aを助けたくても無理
何も出来ない




これが理由だよ
人間の身である限り、ね》







まぁ、世界に干渉しといて
なんの代償もないなんて可笑しい


“だからこうなるのも当たり前だ”

と、頭の隅でそう思った



存在が、鬼として存在する自分が
消えていない事自体も奇跡だと思っている





まぁ、消える事に対しての恐怖とかは
さほど感じない



とうの昔に、そんな感覚は麻痺している

もしかしたら消えたのかもしれない、が







あの世界に戻る時大丈夫かなぁ

なんて、すこし拍子抜けしたような
事を考えたりもする






終《安心しなよ
もしかしたら君達人間側に希望の光がさすかも
しれないよ？》


などと言ってみる

助けられない、戻ってこれないとか
言っておいて何言ってるのかな









終《君達人間がやっている_____》





そこで言葉が途切れた



そして、自分の赤い瞳にその姿を映した









月明かりに照らされる、美しい女が1人
彼女はセーラー服を来ている

艶やかな、灰色の長い髪が風に揺れて



真昼だ

柊真昼



Aの血の繋がっていない姉




そのAの義理の姉に話し掛ける

鬼？である彼女に





____やぁ、真昼
急に出て来てどうした？俺に何か用？

____あら、随分と間抜けな反応ね終命
鬼のくせしてAから離れて何してるの




____鬼のくせに...ねぇ
随分と辛辣な事言うね
けど、鬼じゃない君に言われる事じゃないね

____あらぁ？半端者がよく言うわねぇ
それより、早くAの元にかえりなさい




____何で？俺邪魔？

____貴方にはどうせ何も出来ない
だから黙ってなさい
それと、Aにこれ以上何かあったら...







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