【文スト】柊家の養子は、文スト世界にトリップしたようです。【終わりのセラフ】

17話:家族 仲間1 ページ20

優side



Aが居なくなった


行方は分からない


突然急に居なくなった...





俺は１人で薄暗いトラックの荷台の中で
蹲っていた




優「A...何処に行ったんだよ...」

弱々しい声で小さく呟く




その声は暗い


当然だ




死で溢れる戦場の中

急に家族が居なくなったのだから



必然的に、失ったと考えてしまう



不安も、自分への無力さも
どんどん溢れてくる









家族を...Aを守れなかった


家族が居なくなったのに、何も出来ない

探しに行く事も出来ない





俺は、弱い_____




俺に、もっと力があれば
家族を____Aを守れた筈なのに...っ





優「俺は...何の為に力を手に入れたんだよ
家族を守れないで...何が...ｯ」


色々な感情が入り交じって
どうしようもなくなって

視界が歪んでいった







グ「優」


優「グレン...」


グレンが荷台の中に入ってきた




グ「シノアからお前が拗ねてるって聞いた
お前、泣いてんのか？」


優「...」


グ「Aが居なくなったから
そんなに拗ねて泣いてるのか

お前は母親とはぐれて泣いてるガキか？」



優「ガキじゃねーよ！！」




グ「...ったく、俺はお前と違って
他にやる事があるんだよ
手間かけさせんな」


優「...わかってるよっ！！」




グ「だが、お前が泣き止む迄は
ここにいてやる」


優「...あ」



グ「だからささっさと泣き止め」

優「...」





少し落ち着いた優は口を開いた


優「...なあ、グレン」


声は少し鼻声になっていた



グ「うるせぇ、泣き止め」


優「...グレンは、Aが心配じゃ
ないのか？」



グ「ん？」







優「俺は...俺には家族が出来た
沢山の仲間と家族が...


今度こそ守るって誓ったのに...
俺は...守れなかった、何も、出来なかった



Aは、俺に、復讐の為の力を教えてくれた


グレンと同じく

戦い方を教えてくれた

生き方を教えてくれた

俺をここまで成長させてくれた


なのにっ、俺は家族が居なくなったのにも
早く気付けなくてっ
俺が１番側に居たのに...っ」






グ「それで、守れなかった自分に
責任感じてんのか





...そうか、俺もだ」




優「...え？」




グ「今回の作戦立案をしたのは俺だ
その作戦考えた俺は、
お前らが戦ってる時何してたと思う？

分家のクズなりにお偉い柊家に頭下げて
渋谷から本隊を出せるように頼んでたんだよ


らしくねぇだろ？」









〜字数ヤバイから次のページに行くよ☆〜

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