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このとき、わたしはまだ寝惚けていたのかもしれない。まともな判断ができなかったのも、そのせいだ。
「……まあ、ちょっとだけなら」
「ありがとう、Aくん」
「え、待って、んんっ！」
唇に触れる柔らかな感触。触れては離れてを何度も繰り返す。
こじ開けるように割り入れられた舌が、縦横無尽に動く。歯列の裏をなぞられるたびに背中がゾクゾクした。
真っ暗な部屋で二人きり。静かな空間にぴちゃ、と響く水音。
「ふふっ、美味しい」
「味なんて、んぅ……わからない、くせに……！」
「魔力の味はわからないけど、Aくんの感情はとても心地いいよ」
息を吸おうとしても、すぐに塞がれてしまう。さすがにくらくらしてきた。
彼の硬い胸を押せば、やっと解放される。
「も、もういいでしょ！」
「まだ足りないな」
「何言って」
「もうちょっとだけ」
「ふっ……んぁ……」
ちょっとだけ、なんて嘘だ。どんどん激しくなる口付けに、涙が出そうだった。でもこれは悲しさではなく──。
「気持ちいいだろう？」
何も言い返せないのは、マーリンが喋る隙すら与えてくれないせい。
いいや、違う。けれど認めたくなかった。
「もっと気持ちよくしてあげる」
明日は朝早くからレイシフトの予定があるのに。そんな心配はすぐにかき消されてしまう。
だんだん、彼の服を掴む手から力が抜けていく。
だらりと垂れたわたしの手をとる大きな手。その熱にうっとりしたのも、きっと寝惚けていたせいだ。
END.
【マーリンと魔力供給】
カリオスちゃんさん、リクエストありがとうございました！
甘いモノはほどほどに（アスクレピオス）→←★流れに委ねて（マーリン）
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カオスちゃん - やばい、、、最高ですO(≧∇≦)oこれからも無理しない程度にがんばってください！ (2020年2月28日 11時) (
レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
星良(プロフ) - にょるとさん» ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです……！！更新がんばります(っ `ω´ c) (2020年2月18日 22時) (レス) id: 84ce28e35f (このIDを非表示/違反報告)
星良(プロフ) - カオスちゃんさん» お返事が遅れてしまいすみません。2回目のリクエストありがとうございます！早速書かせていただきますね！ (2020年2月18日 22時) (レス) id: 84ce28e35f (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - 貴方のような人を待っていました！！(誰)最高でした…もし良ければ私も書いてますので宜しく御願いします…素晴らしかったです。。更新待ってます。 (2020年1月6日 3時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
カオスちゃん - 続けてリクエストごめんなさい！ドクターとマーリンで取り合いお願いします(^人^;) できればマーリンエンド、ドクターエンドお願いします(^人^;) (2019年11月7日 12時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星良 | 作成日時：2019年8月17日 19時
