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「もしかして、キミは女の子扱いされることに慣れていないのかな?」
「はあ?」



 思わず間抜けな声を出してしまった。やはりこの男の頭には花が詰まっている。



「わたしの話聞いてた?」
「聞いていたとも。キミは私に、ちゃんと女の子扱いされたいんだろう?」
「違う! そもそも女の子なんて歳じゃない!」
「ふーん? ではこれからは大人の女性として接するよ」
「そういう問題じゃ……ああ、もう! 話を逸らさないで!」
「はいはい。ではお答えしよう」



 マーリンはにこりと笑って静かに歩み寄ってきた。こちらを見つめるアメジストの瞳が妖しく輝く。



「気になる人に近づきたいと思うのは駄目なことかい?」



 彼はそっとわたしの手を取ると、親指の腹で甲を優しく撫でた。



「キミの声も、視線も、体温も……その全てを感じていたい」



 その薄い唇で甲に口付けて、囁くように告げる。



「それに、あのとき言ったはずだ。可愛い子とは是非ともお近づきになりたい、ってね」



 触れられた場所からじわじわと広がっていく甘い熱。

 目眩がした。こめかみの痛みがさっきよりも酷くなっている。まるでガンガンと頭の中で鐘が鳴っているようだ。

 これ以上はまずい。



「ほんっとに悪趣味……!」
「はははっ、よく言われる」



 悪気なく笑うマーリンが憎らしい。いつまでも握ってくる彼の手を振り払い、足早に部屋を出た。



「おや、どこへ行くんだい?」
「医務室!!」



 強めの頭痛薬を貰おう。薬に頼るのは気がすすまないが、これからも彼に絡まれるなら必ず飲んだほうがいい。

 そんな小さな抵抗でこの症状が治まるとは思えないけれど。





END.

英霊祭装(ジャンヌ・オルタ)→←花と頭痛が惑わせる(マーリン)



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カオスちゃん - やばい、、、最高ですO(≧∇≦)oこれからも無理しない程度にがんばってください! (2020年2月28日 11時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)
星良(プロフ) - にょるとさん» ありがとうございます!!そう言っていただけてとても嬉しいです……!!更新がんばります(っ `ω´ c) (2020年2月18日 22時) (レス) id: 84ce28e35f (このIDを非表示/違反報告)
星良(プロフ) - カオスちゃんさん» お返事が遅れてしまいすみません。2回目のリクエストありがとうございます!早速書かせていただきますね! (2020年2月18日 22時) (レス) id: 84ce28e35f (このIDを非表示/違反報告)
にょると(プロフ) - 貴方のような人を待っていました!!(誰)最高でした…もし良ければ私も書いてますので宜しく御願いします…素晴らしかったです。。更新待ってます。 (2020年1月6日 3時) (レス) id: ac6d2afe74 (このIDを非表示/違反報告)
カオスちゃん - 続けてリクエストごめんなさい!ドクターとマーリンで取り合いお願いします(^人^;) できればマーリンエンド、ドクターエンドお願いします(^人^;) (2019年11月7日 12時) (レス) id: 0590ce9a8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星良 | 作成日時:2019年8月17日 19時

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