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大野さん。･･･大野智。
相葉さん同様、国王側近の一人。
深い藍色のスーツを着てる。私と同い年くらいに見えるけれど、実年齢はだいぶ年上だ。
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相葉さんの時と違って、ある程度予想していたから。
私は大野さんがニッコリ笑っても、どうにか立って、いれた。
智「Aちゃーん♪」
首を傾げて大野さんが笑う。
智「結婚式まであと２日だよ〜？早く帰ってドレス合わせよ？あ。っていってもね、
あの方がドレスはもう作ってるんだよ〜すごいね、腐っても国王サマだからさ。もーサイズピッタリ間違いなし！」
A「･････帰りません･･････」
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・
会ったこともない人が魔法で作ったドレスに、何の意味があるんだろう。
私が生きる世界は甘くて柔らかくてフワフワ綿あめが浮かぶ魔法の世界。
こっちの世界みたいな争いもないし。人々は穏やかに幸福に、愛を語り、愛を信じ、生きている。
それでも、
私にとって
あの世界に、何があるんだろう。
決められた結婚の「幸せ」なんて、どこにあるんだろう。
・
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・
智「･････あの方がさ、ホラ、前歯３本ないっていったのはさ〜」
････２本じゃなかったのか。
智「ちょっとした側近ジョークってやつだからさ〜。歯はバリッバリあるから、暇さえあれば
あの人、スルメ食ってるからさ」
････相葉さん同様、大野さんも、国王を崇めているのか、崇めていないのか。
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A「帰りません･････私････」
覚悟していたのに心臓がバクバク音をたてて、足が震える。
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・
・
相葉さんも。
大野さんも。
本気を出せば、私を白い煙に変えて消してしまうことなんて簡単に出来るはず。
魔法使いの力。は、あの世界に生きる者は皆、知っている。
あの世界の美しさを作り上げているのは彼ら「上級魔法使い」。
その頂点に立つ人から私、逃げているんだ。
・
・
泣きたい。と思った。
でも、泣くな。と思った。
泣いて何か変わるわけじゃない。泣くな。泣くな、私。
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な(プロフ) - 何回読んでもほんとに大好きなお話です！ (2018年2月2日 16時) (
レス) id: 4a932a7616 (このIDを非表示/違反報告)
おれお。(プロフ) - 占ツクの小説の中で、これがいっちばん好きな作品です！！そこまで嵐が好きってことではないんですが(笑)、この櫻井くんだけはほんっとに大好きになってます！！もー大好きです(*´艸`) (2017年11月11日 13時) (レス) id: 7c15ab1247 (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - 先程の続きになります。 実はもうファンを卒業してしまったのですが、ヲタ卒しても何度も来てしまいます。この作品は何度読んでも本当に飽きません。これからも何度も読みに来ると思います。長文失礼致しました。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - このお話が大好き過ぎて読むのが今回４回目か、５回目でした笑 お菓子とキラキラと魔法と恋。女の子の大好きな物と、こんな風に愛されたいという女の子の希望が詰まった私の大好きな作品の一つです。 (2016年3月21日 3時) (レス) id: 830f15669d (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ(プロフ) - 作者お気に入り登録させていただきました！他の作品も読んだんですが、めちゃめちゃドツボでした(*^^*)これからも応援してます！ (2014年12月1日 21時) (レス) id: 429496ea68 (このIDを非表示/違反報告)
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