そんな運命力尽くで捻じ曲げてやる。section.4【進撃の巨人】 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:3,595 hit

￤destiny.153￤ページ10

30年以上調査兵団をやっていたが、奴のような巨人を倒しまくる奇行種に遭遇した事は一度も無い。前例が無い以上、安易に自分の命は預けられない。

「さっさと補給してずらかれ。てめぇらの仕事は終わりだ」
「それが、、補給物資の置いてある地下に、巨人が入って来たみたいで…」
「あ"？？補給班は何してやがる？」
「ひっ……あ、あのっ、、ごめん…なさい……でも、、どうしようも無くて……」

心底怯えてる補給班の兵士。1人は、自ら命を絶ったらしい。まぁ、ここで説教しても時間の無駄でしか無い。今は、この状況の打開策を考えなければ。

「確か、この部屋のどっかに鉄砲がある筈だ」
「鉄砲…？」
「そんなのが巨人に効くんですか…？」
「さぁな。生憎、巨人相手に鉄砲を使おうと思った事は無いんでね。まぁ、目眩しくらいにはなるだろ。後は、てめぇらで考えろ。アタシは、あの奇行種とやらを追う」

申し訳ないが、そこまで面倒を見てやる程アタシは優しくない。まぁ、座学だけはピカ一のアルミンに、冷静に物事を考えられるマルコが居るから、何とかなる筈だ。それよりも元とは言え、調査兵としてあの奇行種は放っておけない。

(もしかしたら)
(人類が勝利する為の)
(大きな一歩になるかもしれないのだから)