そんな運命力尽くで捻じ曲げてやる。section.4【進撃の巨人】 (ページ9)

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何とか住民の避難が完了して、撤退命令が出た。しかし、Aは他の兵士が全員撤退するまで、壁を登るつもりは無かった。

「(あ"ー、、くそっ…)体痛てぇ…」

さっき訓練兵を助けた時に、巨人にワイヤーを捕まれ、体勢を崩して落下した。骨は折れてないが、全身打撲状態。とうの昔に限界を超えてる。それでも、まだ戦場を引く訳にはいかない。残ってる兵士が居ないか街を飛び回っていると、本部に巨人が群がっていた。あの感じだと、中に人が居るのだろう。

さっさと討伐して、救助、または撤退させようと、少しスピードを上げた。しかし。

「(なんだあの巨人…)」

アタシが行くより先に走って来た巨人が、本部に群がってた巨人共を殴り飛ばした。流石に状況が読めない。とりあえず、訓練兵3人が本部に転がり込むのが見えたから、中に入った。

「おい、全員無事か」
「A分隊長…！？」
「何故、貴女がここに」
「調査兵団は、壁外調査に出たはずでは…？」
「今はそんな事どうでも良い。あの巨人はなんだ」

どんだけ気が動転してんだか知らねぇが、誰一人として口を開こうとしないから、イライラして1番近くに居たミカサにブレードを突きつけた。

「早く喋れ餓鬼共。戦場は待っちゃくれねぇぞ」

(漸く口を開いたアルミンの話によると)
(あの巨人は巨人を倒しまくる奇行種で)
(奴を利用してここまで来たらしい)