そんな運命力尽くで捻じ曲げてやる。section.4【進撃の巨人】 (ページ6)

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意気揚々と戦場に飛び込んで行くAに、呆れたように溜息を吐いた。

「(もうこんなに被害が出てんのか)ﾁｯ。相変わらず、ムカつく顔してやがるな」

とりあえず、周りに居た4体の巨人を倒して、食われかけてた駐屯兵を逃がした。更に、道中で逃げ遅れている住民や、怪我で動けなくなってる訓練兵、駐屯兵を救助していく。

「ﾊｧ……ﾊｧ……ｯ…こりゃあ、、キリがねぇな…」
「A分隊長！？どうして、貴女がここに…」

声のする方へ視線をやると、精鋭班のリコ、イアン、ミタビが居た。

「説明は後だ！今、戦況はどうなってやがる！？ピクシスから聞いたのとは、だいぶ変わってるが」
「それが、、住民の避難が思ったより進まず、想定以上の兵士が犠牲になってます」
「恐らく後衛も中衛も、殆ど機能してません」
「(避難が進んでねぇってのはおかしいな…こればっかりは、もっと前に行かねぇと分からねぇが)アタシは、もっと前に出て巨人共をぶっ殺す。てめぇらは、引き続き住民の避難と、出来れば訓練兵達の援護をしろ」
「助かります…」

実戦経験が殆ど無い駐屯兵と訓練兵にとって、Aの存在はかなりでかく、まさに希望の光だった。

(この人が居れば大丈夫)
(そう言い切れる程の)
(安心感があった)