第五幕 保健室 ページ6
意外なことに答えてくれたのは、曽良君だった。
A「え…あ、本当だ。」
曽良君の指さした方は、今居る校舎の反対側の一番奥。遠すぎてよく見えないが、先生らしき人達が忙しなく出入りしている。
?1「すまんがそこ、うげぇ――」
A「!!だ、大丈夫ですか?!」
声をかけられて振り向くと、そこにはバケツを持って気持ち悪そうに吐いてる人と、その後ろに仮面を付けて立っている女の子が居た。
?2「気にするな。いつものことだ。」
気にするなって…
私が少々唖然としていると、妹子さんが二人を紹介してくれた。
妹「え、えっと、Aさん、こちらの吐いている方が阿部先生。日本史の先生で、何故か陰陽師もやっているんだ。」
陰陽師!!
妹「そしてその後ろに居る人(?)がニャンコさん。阿部先生が出した式神だよ。」
式神!!!
作者の中で「式神は絶対人型!!」と「でも、ニャンコさんは猫じゃないと!!」と言うわがままな考えがありこういう事になりました。すみません!!by作者
妹「阿部先生、ニャンコさん、この子は今日転入してきた無明Aさんです。」
阿「ああ、解った。解ったから早くそこ、うげぇ――――」
ニャ「しっかりしろ阿部。すまんがそこを通してくれ。保健室に行くんだ。」
妹「ああ、すみません」
妹子さんはそう言って道を開けた。
大丈夫だろうか、あの人。
?1「すっごい吐いてたねー。でも保健室に来られても困るんだよねー薬なんて無いし。」
い、いつの間に!!ってあぁぁぁ!?
いきなり後ろで声がしたので振り向くと後頭部が魚になっている人(?)が居た。
?1「おや?見かけない顔だね。」
その人は私の顔を見て言った。
妹「あ、この子は今日転入して来た無明Aさんです。Aさん、この人(?)は竹中さん。だよ。竹中さんは保健医なんだ。」
竹「竹中 魚(うお)だよ。よろしくね」((ニコッ
A「あ、宜しくお願いします。」((ペコッ
慌ててお辞儀をする私を見て、竹中さんはニコッと笑い
「じゃあね」
と言って私達の横をすり抜け、阿部先生が居る保健室に入っていった。
優しそうな人(?)だな…
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作者名:巴 | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。
作成日時:2014年1月8日 23時