仔猫六匹 ページ8
十兵衛｢え？！ち、違いますよ！Aとは今日たまたまm｣
お鴇｢Aちゃんって言うの？可愛いなまえねぇー｣
清助｢あ、十兵衛あにさん、こんにちは｣
十兵衛｢よう清助。絵の調子はどうだ？｣
A｢うわぁ！猫がいっぱい！｣
十玄の弟子たちが
絵を書いている部屋に入ると
弟子の一人が挨拶をした
遅れて入って来たAは猫の多さに仰天する
十善｢十兵衛あにさん、いつそんな子を所帯を持ったんでぇ？｣
十兵衛｢はぁ？｣
お鴇｢ほんと、そんな可愛い子まで授かって｣
清助｢ああ、その子十兵衛兄あにさんの子だったんですか｣
十兵衛｢はっ？！バッ！ちがわぃ！｣
十徳｢じゃあ、何なんですかい？｣
十兵衛｢Aは今日たまたま道端であって、師匠に用事があるって言ってたから連れてきたんでぇ！｣
定公｢なぁーんだ。オレァてっきり十兵衛あにさんの子かとww｣
十兵衛｢おめぇらなぁ……Aのことも考えろぃ！って、Aはどうした？｣
富｢あぁ、それならそこで猫達と戯れてますよ｣
十兵衛｢今の話に全く興味なしって感じだな……w｣
A｢足、怪我して……｣
清助｢あ！ヤロは！｣
十兵衛｢A！ヤロに触っちゃー……！｣
片方の後ろ足を怪我しているヤロは
初めて会った人間には近寄らせてくれない
その筈なのに
Aはヤロの背を撫ぜている
その光景にその場にいた全員が驚く
十兵衛｢驚いたな。ヤロは初めてあった人間には絶対に触らせねぇーのに｣
A｢へえー。君、ヤロって言うんだ。触らせてくれてありがとう｣
そう言ってヤロを撫ぜる傍らで
清助が少しむくれていた
十玄｢十兵衛！と、ニタ公〜〜〜〜〜！｣
ドタバタと足音を鳴らして
誰かが部屋に入ってきたかと思うと
ニタをムギュっと抱きしめる
十兵衛｢ハハ！師匠相変わらずで｣
十兵衛は嫌がるニタを助けることもせずに
ただ笑っている
十玄｢おめぇーも相変わらず可愛くねぇ……｣
そこで十玄の言葉が切れる
十兵衛｢師匠？｣
十兵衛が問いかけその視線の先を追うと
Aがいた
十玄｢常吉……？｣
十兵衛｢……つね…きち？｣
その言葉にハッとしてAは姿勢を正して
A｢あ、初めまして十玄さん。私はAと申します。父が生前お世話になりました｣
そう言い、礼儀正しく頭を下げる
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桜猫(プロフ) - うっわあー、何これ？猫絵十兵衛とかマイナーな小説よく書こうと思いましたね？どれもこれも短いものですぐやめたりしててここまで続けられるのは尊敬します！これからも頑張ってください！ (2019年11月10日 19時) (
レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
巴(プロフ) - ARIAさん» (((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ﾜ-！ありがとうございます！面白いですよね！猫絵十兵衛御伽草紙！ (2015年12月13日 12時) (レス) id: 7c670cddab (このIDを非表示/違反報告)
ARIA(プロフ) - とっても面白いです^^*猫絵十兵衛御伽草紙の漫画も私は大好きです・ω・ (2015年12月13日 8時) (レス) id: 629731a7d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巴 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2015年6月29日 22時
