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由美「山田先輩っ!?」
急に教室に飛び込んできたのは
山田先輩だった
涼介「Aちゃん、来て!」
A「…え?」
涼介「ほら、いいから」
由美が何かを察したように
私を山田先輩の所へと促す
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山田先輩に連れてこられたのは
3年生の教室
教室の中をのぞくと
香奈先輩と知念先輩がいる
なんだかとっても険しい
知念先輩…本当に香奈先輩に……
香奈「ねぇ……それ本当なの?」
何の話をしているの?
途中からでよく分からない
侑李「本当だよ。…それに僕は、君みたいな人、嫌いだから」
香奈「なんで……前は…好きって…」
侑李「香奈は、人の気持ちを大事にする子だと思ったから。僕の相談にもたくさん乗ってくれて、その気持ちを分かってくれた。…でも違ったんだ」
香奈「そんな事っ!」
侑李「あるでしょ?あの子がどれだけ怯えてたか知らないでしょ?」
香奈「………」
侑李「きちんと謝りなよ」
香奈「……そしたらまた付き合ってくれる?」
侑李「無理。…でも心を入れ替えてくれるなら…友達にはなる」
香奈「……」
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少しの間、話を立ち聞き
…これ、聞いて良かったのかな?
涼介「Aちゃん。これでもう大丈夫だよ」
A「…山田先輩」
由美「先輩方、本当にありがとうございます」
涼介「ううん。…これで謝ってくれるかは、香奈次第」
謝ってほしいとは思わない
ここまでしちゃうほど
知念先輩が好きなのかなって
それに…許せる自信もない
涼介「でも…知念がここまで感情的になるのも珍しい。…きっと」
…きっと?
涼介「ううん。なんでもない。由美ちゃんもごめんね」
由美「全然大丈夫です」
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それから教室に由美と一緒に
由美「香奈先輩の気持ち、…分からなくもない」
A「…由美」
由美「今だからはっきり言うね。…私もAにひどい事してた」
A「…え?」
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。・゜.゚。夢露゚・。・.*(プロフ) - いつまでも、応援してます。大学のほうも頑張ってください! (2016年4月10日 16時) (レス) id: 68c8fa4e22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:侑秋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/event/zyani-zu
作成日時:2016年3月20日 18時