頼れる先輩は。【センラ】

先輩。-29- ページ30

坂「ほら、髪の毛。乾かすからおいで。」



『あっありがとうございます。』



そういって私は坂田先輩の前に座った。



坂「目真っ赤やで。明日腫れるなぁ、こりゃー。」



坂田先輩は私の髪を乾かしながら話しかけてくれる。



丁寧に乾かしてくれるな...。



『明日はもともと休みだったので、平気です。』



坂「そかそか。あっ...なぁA。」



『はい。何ですか？』



坂「なんでさっき、センラの下敷きになってたん？」



あぁ...それは...



坂田先輩にはさすがに言えないよね。



キスされそうになった。って。



『折原さんが酔って乗っかってきました。』



坂「そっかー、センラ重かったやろ(笑)」



『男性ですしね...(笑)』



坂「センラになにかされそうになったら俺に言いなよ。あいつ、酔うと何するかわからないから。』



もう既に見ましたよ。折原さんの酔い姿。



あれは大変ですよね...



『ありがとうございます。』



坂「こんくらいで大丈夫かな？」



『すみません、ありがとうございます。』



坂「いえいえー、Aの髪の毛サラサラー。」



『そうですか？何もしてないんですけど...』



坂「うん、綺麗。」



『なんだか照れますね...ありがとうございます。』



きっと私の顔は真っ赤に染ってるだろう。



坂田先輩。
増しては、浦島坂田船の坂田さんに言われてる。



私の心は爆発寸前。

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