疑惑 ページ10
とまぁ、中学の時の回想はここまでにして…
今は高校で数学の授業です
菅「それで、ここにこの式を代入して……」
数学なので大将先生の授業だ。
ただ、眠い。眠さが大将先生のイケメンより勝ってしまう。
私は授業中であろうと寝る時はガチだから机に突っ伏す。
ただ、いつ当てられてもいいように、一応横向きで突っ伏して寝る。
すると、さっそく横の席になった賢人もなぜか同じ体勢になる。
『なんで私たち見つめあってんの笑』
ちょっと小さめな声で言う。
賢「いいじゃん。目の保養」
『だったら先生見といた方がいいよ』
だいたい、私見ても目の保養にはならないでしょ笑
賢「確かに先生はかっこいいとは思うけど、男見たって、しょうがない。」
『先生、かわいそう笑』
やっぱり、賢人は話しやすい。
菅「ホンマに先生はかわいそうやわ。頑張って授業しとんのに、生徒が聞いてないのが。」
と言って、私と賢人の額にデコピンをする大将先生。
『いったー！』
菅「Aと賢人、後で職員室なー。」
賢「えー、」
菅「えー、やないよ。
でも、先生のことかっこいいって言ったのに関しては、先生全然怒ってないからな笑」
『なんだそれ笑』
とにかく、私と賢人の放課後居残りコースが決定っぽいです。
菅「とにかく、よう寝や」
『お医者さんみたい笑』
謎のアドバイスで説教が終わり、私と賢人が帰ろうとする。
菅「あっ、Aはちょっと残っといて」
『おう。了解いたした』
賢「どこの人？笑」
『ははっ笑
またねー、賢人』
賢「じゃねー。」
待って、高校に入ってから初めて人にバイバイしたよ、私…
賢人が去ったのを見届けてから大将先生の方を見ると、なぜかご機嫌が斜めな感じ。
菅「賢人とは知り合いやったん？」
『うん。同じ中学で元カレ』
菅「ふーん、なんかそんな気はしとったけど」
またさらにご機嫌が悪くなる先生。
『えーと、ごめんなさい？』
菅「理由わからんのに謝るなや」
『ごめんなさい……』
うん。それは確かにダメだね
菅「いや、ごめん。俺もちょっと機嫌悪かったわ。こっちの話で……」
『いや、全然いいけど。話ってそれだけ？』
菅「あー、うん。まあ、ちょっとAと話したかったなーとか思ったり……」
うん？
『そっか…』
あれ、これもしかして…
先生私のこと………好きですか？
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作者名：ねむさん | 作成日時：2019年8月19日 14時
