4話 優しい彼 ページ6
「はい、着いたよー」
「ありがとうございます」
軽くお礼を言った後、降りて直ぐ目の前にあるのは高校の正門前。
やはり中学校とは違って、建物が倍に大きいし校庭もそれの2倍くらい
受験に来た時もそう思ってたけど…やっぱり改めて思う
そして玄関前にはクラス表が貼ってある
めっちゃクラス表の周り混雑してるけど…あれ見えるかな？
「やっぱクラス表の周り混んでるね…」
「ですね…私身長低いんで、見えるのかが心配になってきました…」
「…あ、でも大丈夫。俺一応学年の名前書いてある紙持ってるから、奥田さんのクラス分かるはず」
自分の鞄から、その学年全員の名前が書いてある紙らしきものを取り出す蓮さん
目で字を追いながら、私の為に態々クラスを探してくれている
…やっぱり優しいな
そう胸の奥に何かが締め付けられるような感覚が走った
「その紙、先生だけに貰う紙とかですか？」
「そうそう。だからね、書いてある筈なんだけど…あ、奥田さん1年1組だって」
「本当ですか！？ありがとうございま…」
そう私が言い掛けた途端。
後ろから大人数で走るような足音が聞こえてきた
「楠先生ー！」
「今日も格好いいですぅ！！」
いつの間にか蓮さんは女子達の周りに囲まれていた
多分、この人達は先輩達だろう
甘い言葉と如何にもぶりっ子ポーズをしている先輩達。
これから入る新入生の女子達の殆ども遠ざかりに蓮さんを見ては頬を染めている
…でも、こうして見ると、やはり蓮さんはモテている訳で。
そう思うと、ズキッと痛むような音が聞こえてきて、胸の奥が痛む
どうしようとばかりにオロオロとしていると
「んっ！？」
パシッと誰かに手を捕まれ、学校の路地裏へと連れて来られた
するとそこには先程まで女子達に囲まれていた蓮さんの姿が。
「ここなら大丈夫かな」
周りを警戒しているのか、周りをチラチラと見る彼
「あの、蓮さんどうして…」
「何とか抜け出してきた」
「え、良いんですか」
「いいよいいよ。別に」
又々、営業スマイルで答えてくれる
そんな笑顔を向けられては、胸がギュウッと締め付けられていく
「後言い忘れてたけど、学校では楠先生って呼んで貰えるかな？じゃないと他の先生方とかに目付けられるし…」
「分かりました！学校では楠先生と言いますね」
「ふふ、ありがと。じゃあ裏口から行こうか」
私の胸は未々締め付けられていくばかりです＿＿＿＿＿
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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まなぶ - うわあああ！最高です....絶賛今先生に恋してて、それにちょうど数学の先生なんですよ！....最高なの見つけたと思ったら更新止まってたので更新される日が来ることを願ってます！ (2022年4月11日 1時) (
レス) id: be5b892ffb (このIDを非表示/違反報告)
なー - 2回目読みました！やっばり面白いです、大好きです！続き、、めちゃくちゃ気になります！もし書けそうだったら続き、書いてくださると嬉しいです！！ (2021年7月31日 20時) (レス) id: d3389ae01a (このIDを非表示/違反報告)
たくっち - しゅ…柊汰の身長が160-170cmって…。現実より、全然違う…。柊汰だって、156cmとかだもん。(…多分)文哉がイケメンって…wあの人、現実では、ハゲなのに…面白い設定ですね！頑張って下さい！ (2017年5月1日 14時) (レス) id: 24eb424e41 (このIDを非表示/違反報告)
笑部(プロフ) - yuriさん» 初めまして！小説を読んでくださり、ありがとうございます！四年前から好意を寄せている先生がいるのですね……愛が深いというか何というか…先生との恋愛って難しい関係ですよね…(*_*) (2016年1月8日 21時) (レス) id: 35b041e866 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - はじめまして、yuriと申します。早速ですが、お話を拝見させて頂きました。今後の展開を楽しみにしています！因みにですが、私も実は4年前から好意を寄せてる先生がいるんです。 (2016年1月8日 13時) (レス) id: 094bb1079f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笑部 x他1人 | 作成日時：2015年1月19日 23時
