33話 ページ35
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伊吹が扉を蹴破った先
伊吹「驚いたな.......全く何も見えん！」
「前回の台詞はなんだったのよ....」
伊吹「いやぁ〜、一回行ってみたいじゃんあぁいう台詞」
「全く......よっと、」
札を燃やして遠くの方へ向けライト代わりに辺りを照らす
「見えた？」
伊吹「いや......、博多長谷部から見える物、目印になるものとか言ってないか？」
博多「き、聞いてみるけんちょっと待ってほしか」
一応地面のようなものは続いているけど....
博多「景色は黒一色、ばってん最初は人間の言葉でいう
冷たかったって感情と同じって言うとーばい」
伊吹「冷たい...、今は刀の姿なのか？」
博多「そうだ、って言ってるばい！」
伊吹「冷たいか、....何が思いつく？」
「冷蔵庫」
伊吹「冷凍庫」
「地下室」
伊吹「水の中」
博多「.....水、」
博多「落としゃれた時何かに引っ張られたっちゃ....って長谷部が」
「そういえばあの黒い手は？」
伊吹「そういやいないな」
その時....
チャポンッ
水滴が落ちる音が聞こえた
伊吹「......いるな」
「それもすっごいのがね」
博多「しゃ、しゃ寒か」
横にいる博多を見れば急激に体温が奪われて、顔が青白くなり震えていた
伊吹「よっぽど付喪神に恨みがあるらしいな」
「対付喪神用の化け物か、政府が聞いたら倒れそう」
博多を抱き上げ霊力で覆えば震えは少しマシになったがまだ顔色は悪い
伊吹「一度撤退したいところだが.....長谷部がいるとなるとそうもいかねぇしな、化け物相手と救出其方がいい？」
「化け物は私が、刀剣男士の手入れは審神者しかできないからねそっちよろしく、それに多分だけど_____、」
伊吹「______、！了解こっちは任せとけ」
「うん、最悪入り口さへあれば何とでもなるから」
伊吹「そこの心配はしてねーよ、じゃ『またな兄妹』」
「うん『任されたよ兄妹』」
博多を伊吹へ託し、言葉を言い終わると同時に
前へ駆け出す
「さぁ、鬼さんこちら手のなる方へってね」
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作者名：翠連華 | 作成日時：2022年7月12日 23時
