ブラック本丸取扱説明書求む (ページ29)

今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:9,685 hit

27話ページ29

_____

粟田口全員を手入れしたからか本丸には少しずつ賑やかさが戻って来た

加州の自動手入れも上手くいってるのか新撰組や国広は
手入れは終了し終わったと昨日報告があった

あれ以来一期一振とも鯰尾とも会っていない
乱は一度泣きそうになりながら離れに来てごめんなさいと
謝りに来てくれた

あ、あと

燭台切「主！この子がからちゃん！大倶利伽羅だよ！」

燭台切がどこからか不貞腐れた大倶利伽羅を抱えてきて
手入れを頼んできたのが最近では1番のビックニュースかもしれない

鶴丸「へぇ....案外仕事してるじゃないか」

伊吹「おぉ、お前もやるか？雑巾掛け」

鶴丸「いや、遠慮しておく」

日課の掃除業務もこなしていれば
珍しく奥から鶴丸が顔を出した

平安刀の爺様連中は基本奥の部屋に篭っているので
そこはまだ私達も掃除の手を伸ばしていない

伊吹「こんな格好で悪いがなんか言伝か？」

鶴丸「いや.....よくあの一期一振相手に手入れができたなと
熱心に仕事している審神者を労いに来てやっただけさ」

伊吹「あぁ....それは有り難い、ついでに雑巾掛けしてくれるともっとありがたいんだがなぁ〜」

伊吹はこういう会話を交わすのは上手い
私だとついつい真面目なことばっかり話し出すから抜け出せなくなるんだよね

鶴丸もこの返しにはキョトンとした表情を一瞬見せたあと
笑みを深めた

鶴丸「なるほど....今までとは違うか.....邪魔したな」

伊吹「どう思う？」

「.....平安刀の考えを探っても嵌るだけ、あの人達のいう通りじゃない？」

伊吹「違いない」

管狐「失礼します、あの.....主様」

伊吹「ん？どうしたこんちゃんそんな遠慮気味に」

「何かあったの？」

管狐「その....そろそろ遠征か出陣を遂行せよとお達が....」

伊吹「案外早かったな」

「できるの？」

伊吹「こればっかりはな、加州達に聞くしかない」

_________

加州「出陣？」

伊吹「おう、最初も言った通り本丸を正常に戻す
つまりそれには出陣も当てはまる

内番はまだ設備的に厳しいからな、出陣か遠征を考えているんだがお前の意見を聞きたくてな」

加州「.....いいんじゃない、出陣で大丈夫だと思うよ
ただ、１つだけ約束して欲しいことがある」

伊吹「聞こう」

加州
「資材は拾ってくる、でもドロップした刀剣は拾わない