ブラック本丸取扱説明書求む (ページ16)

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14話ページ16

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翌日

伊吹「清々しい程に誰もこんな」

「まぁ、普通は来ないでしょう」

管狐「掃除から始めますか？」

伊吹「そうしましょう」

念のため離れに白狐だけを残して私達は本丸の母家へ

伊吹「まずは何処からする？」

「台所みたいな、1番物入りだし」

伊吹「んじゃ台所へ、管狐案内よろしく」

管狐「はい！まずはこの先を右へ」

管狐の案内で台所まではスムーズに行けた
途中気配は感じたけど襲いかかってはこない

まぁ、こっちも向こうも様子見だよねぇ

伊吹「台所にまで呪符あんのかよ」

呪符は燃やして、埃だらけの台所へ足をすすめる

「へぇー、食器類は以外とある」

伊吹「食材はすっからかんだけどな」

棚の中から一度も出されてないせいか呪符による結界のせいか食器自体は劣化も軽度だし損傷もないので洗ったら使えるかな

棚や冷蔵庫の中には何も入ってないため
一部の政府からの食料をこっちにも仕入れてもらおう

伊吹「んじゃぁ、俺と管狐で床とか壁な」

「私は食器類とガスコンロ周り磨くね」

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大和守「ねぇ清光、彼奴等何してんの？」

加州「見た所厨の掃除...？だと思うけど」

大和守「はぁ？厨なんて掃除して何の意味があるのさ」

加州「人間は食べないと生きていけないって聞くし
沖田くんだって食べてたじゃん」

大和守「それもそうか」

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伊吹「見てるな」

「見てるねー」

掃除し続けて数刻、綺麗なった厨で白米を炊く
管狐が持ってきてくれた食材を使って簡単なお味噌汁だけでも作っておこう

白米はボウルにうつしておむすびに
これなら刀剣達も見たことあるだろうし食べやすいだろう

伊吹「おーい、お前らもそんな所で見てないで
こっち来いよ」

伊吹の問いかけに2振りは顔だけ覗かせる
大和守はまだ警戒心が強いけど加州は少し躊躇う素振りを見せた後こちらに少しだけ近寄ってきた

加州「....何それ」

伊吹「何お前らおにぎり知らねーの？」

加州「いや知ってるけど何その量！？」

伊吹「だってお前らも食べるだろ？」

大和守「いや食事なんてしないけど人間じゃあるまい「ギューグルル」

大和守の言葉にかぶさるようになるお腹の虫
もちろん私じゃない、伊吹でもないし、音的に大和守だろうけど本人はこれがなんなのかすら分かっていないようだった