Remember Me…２ (ページ48)

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弁護士？ページ48

数日後…青島の弁護士がやって来た…

『お久しぶりです…裁判以来ですね…』

…そうですね…

「青島の弁護士がなんの用事だ？」

『まぁまぁ、私がこちらに来たのは…遺言ですよ…』

「遺言？青島の遺言か？」

『正確には…高橋ゆかりと青島慧の遺言ですよ…
私は高橋ゆかりの弁護もしてましたからね…
青島のターゲットでもあったんですよ…』

えっ？それでよく弁護しましたね？

『当番制でね…いい気はしませんでしたよ…
私を殺そうとした男の弁護なんてね…
でも…仕事ですからね…』

「で？遺言って？」

『では、高橋ゆかりからいきますね？
高橋ゆかりは勾留中に青島に手紙を渡してました…
櫻井さんの殺害依頼です…
報酬は１０００万…』

「はい？殺害依頼って？なにそれ？」

『私が知ったのは…死刑が確定した後でした…
青島の銀行口座に振り込まれてました…
青島はそれを確認していたんでしょうね…』

えっ？

『そして…青島からの遺言です…
青島の遺産のすべてを…生き残った櫻井さんに…と…
責めてのも…お詫びとして…』

えっ？お詫びとして？

「…じゃあ…
青島は最初から…翔を殺す気はなかった？」

『…そうだと思います…
刺した場所を再度調べましたが…
すべて…急所は外されてました…』

えっ？

「どうして？」

『櫻井さんには直接恨みはなかったと…
こう考えればどうですか？
大野さん…あなたを苦しめる為にやったと…
櫻井さんのマネージャーは…殺すつもりはなかったと
脅かすつもりだったと…
裁判員達には…完全に殺意があったと…
言ってました』

えっ？

『青島は…わかっていたんでしょう…
高橋ゆかりの思いは絶対に届かないと…
大野さんが好きになった人達をイジメたり…
脅迫などしても…
大野さんは高橋ゆかりには関心なかった…
そして他の人とつきあっても…大野さんではない…
少しでも大野さんに似せようとしたんでしょうね』

「えっ？」

『こう考えればどうですか？
高橋ゆかりは…大野さんを愛しすぎた…
そして…歪んでしまった…
高橋ゆかりを歪めてしまった大野さんに復讐する為に
櫻井さんを執拗に襲った…』

「…そう考えれば…すんなり核心に…ってか？」

『ええ…すべて話してくれたのは…
死刑が確定した後でした…』

そんな…そんな事って…