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再会…再び ページ26
櫻井くんに電話をしたが…出ない…
メールも返信はない…
…嫌われたのかなぁ…
部屋に居ても…なにもする気がない…
散歩がてらに外に出ていた…
ひときわ賑やかな通りに来た…
クリスマスイルミネーションがスゴく綺麗だ…
俺と同じようにイルミネーションを見ている姿に
見覚えがあった……櫻井くんだ…
スゴく…綺麗だ…まるで天使のように見える…
背中に羽根が見えたような気がした…
俺は…思わず写真を撮った…
「…大野くん…？」
…ああ…久しぶりだな…
「お久しぶりです…元気でしたか？」
ああ…櫻井くんは元気になったみたいだな？
「ええ…転院してから…元気になりました…」
…どうして電話に出てくれないの？
メールの返信も…
「…ここは寒いですね…」
…そうだね…星が…綺麗だね…
「…え…？ ええ…星が綺麗ですね…
近くに俺の家があるので…どうですか？」
…迷惑じゃなければ行くよ…
「…なにもないので…
近くのスーパー経由でいいですか？」
任せるよ…
「では…スーパー経由で行きましょう…」
ああ…寒いね…
「ええ…寒いですね… え…？」
こうすると少しは暖かいよ？
「…暖かい…」
俺は櫻井くんを引き寄せ…抱きしめた…
離したくない…このまま…このまま……
「…クシュン！」
ああ…ごめんね？ 行こうか？
「はい…」
櫻井くんと手を繋いで一緒に歩いて行く…
…この手を離したくないよ…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年8月13日 11時
