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「折原くんも!!気づいてるならなんで助けてあげないのよ!!」


折「いや〜、僕も前に1回助けましたよ?でも拒絶されちゃいましたー笑」


『ちょ、悪い言い方しないでよ!!私はただ、人との馴れ合いが嫌いなだけよ……』


「馴れ合い…が嫌い?」


それはどうして?と言わんばかりの顔でこちら


を見つめてくる先生。こう見ると、なかなかの


美人だなぁと思う。


『……人を信用しても、こちら側にはなんのメリットもないわけで。裏切られるというデメリットが未来に待っているわけですよ。そんなことを分かりきっているのに、なんで皆仲良しごっこをする?友情の中の喧嘩なんてくだらない。私は1人でいたいのよ。』


「あらー、その考え方はだめねぇ。えっと、何さん?」


折「花野芽さんですよ先生。」


「花野芽さん?友達っていうのは、馴れ合いから成立しているものだけじゃないのよ?」


『………私には、そうは見えません。』


「それはきっと、見ようとしてないからじゃない?」


『………?』


「部活仲間、クラスメイト、幼なじみ……この世界には色んな系統の"仲良し"の仕方があるけど、あなたが今まで見てきたのは多分、表面上の付き合いってものじゃないかしら?」


『……そんなこと、わかりきってますよ。』


「ううん、分かってない。あなたはこの世の人間全員が、そんな人ばかりだと決めつけてるじゃない。人の性格なんて、付き合ってみなきゃ分からないものよ?1回くらい、誰かと話してみたら?」


折「でも先生、花野芽さんいじめられてるんですよ?」


「そんなの、折原くんが助けてあげればいいじゃない。」


折「……え、押し付けです?」


「……違うわよ。」


折「今の間は…………?」


『嫌ですよ。こんなやつに助けられるなんて。そんなことなら自分でなんとかします。』


「花野芽さん。折原くんともちゃんと話してみたら?きっと折原くんの性格が分かるわよ。」


『…考えておきます。』

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作者名:愛理 | 作成日時:2018年9月24日 2時

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