番外編��.千羅くんのお友達 ページ32
Aside
何事もなく東京から帰ってきて、少し慌ただしくなりながらも千羅くんは忙しい合間を縫って私と同居を始めてくれた。
引っ越したりすると大変だから、一人暮らしには広すぎる千羅くんのおうちに私が住ませてもらってるって感じ。
今日は千羅くんのお友達が来るそうで、一足先にお仕事が終わった私は料理を作っている。
慣れない空間に一人。一人だとやっぱりどこかそわそわしてしまう。
……もう２週間は経つんだけどな。
コトコトと煮詰めたスープからちょうどいい香りがしてきたころ、ピンポンとチャイムが鳴る。
千羅くんのお友達だ！
インターホンの画面に映っているのはマスクをした男の人。
暗いせいで全然顔見えないからちょっと怖い……な。
いやいやいや、千羅くんのお友達、しかもお家に呼ぶくらい仲のいい人なんだから、悪い人なわけがない。
そう自分に言い聞かせ、少し震える手でボタンを押した。
「はい」
『センラ〜、ついたで！入ってもええかな？』
その言葉に、思わず全身が硬直する。
スピーカーから聞こえてきたのは、私の大好きな大好きな声だった。
『あれ、センラ？お〜い』
「ご、ごめんなさいっ、開けます！！」
とりあえず玄関まで走る。
心臓がバクバクとうるさい。あれ、待って、今髪型変じゃないかな。
お化粧はしたまんまだから大丈夫。もしかしてこの服変？？？
脳みその中がぐちゃぐちゃになるのを感じながら、とりあえず２回深呼吸をした。
愛想良く、笑顔で、落ち着いて……！
心の中で何回も念じながらドアを開く。
「さっきの声誰………って、え、女の人？」
そこには驚きで両目を丸くした、坂田さんが立っていた。
そんな彼に向かって大きく息を吸って、精一杯の笑顔でこう言う。
「坂田さんはじめまして、千羅くんとお付き合いをさせていただいてる、黄龍A……です」
「あ〜！！君がセンラの彼女の！！待って待って、もっかい名前聞かせて」
「えっと、黄龍、Aです」
「Aちゃんね、おっけおっけ、ちゃんと覚えたで」
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響 - これからも頑張ってください！長文失礼しました。（続きです。初めてこんなにコメント書きました(笑)） (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 日替わりのほうで予告を見て読ませていただきました！語彙力ないのでうまく伝えられるかわかりませんが一つ一つのお話がしっかりしていて話の展開も全然急じゃないのに飽きなくてすっごくいい作品でした！個人的には番外編の志麻さんが出てくるお話が好きです（笑） (2022年3月2日 17時) (レス) @page44 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
坂ちゃん(プロフ) - やばい。すげぇ似てる。私、恋人いるんですけど、坂田家なんです。その上恋人の好きな色は黄色... (2018年12月24日 11時) (レス) id: 2e3d2564c8 (このIDを非表示/違反報告)
せらてゃ - 全て読ませて頂きました！！小説読んでて初めて笑いましたwwおもしろいとこがたくさんあって笑っちゃいましたwもうかわいかったです！！これからも頑張ってください（＞＜） (2018年11月25日 1時) (レス) id: 838c277702 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとふぃっしゅ(プロフ) - つぼみさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです……。少し先になってしまうのですが、坂田さんの短編を書かせて頂きたいなとは思っているので、気長にお待ちください！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: b3ad7ee62f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいとふぃっしゅ | 作成日時：2018年9月8日 22時
