番外編��.告白の後 ページ29
センラside
「ご馳走様でした〜！」
会計を済ませると、酔ったせいでほんのりと頬を赤く染めたAが笑いながらそう言った。
「だいすき」と言ったあとのAはそれはそれは顔を赤くして、本当に爆発するんやないかと思ったんよね。
ほんま可愛かったなぁ……付き合えたってことは、これからもこんなAが見られるってことやろ。
うわ幸せ過ぎる。明日死ぬんちゃう。
「そうだ。ひとつお願いがあるんやけど、ええかな」
「ど、どうぞ？」
「会社以外では敬語外して。それから千羅って呼んで」
「そ、それはさすがに恐れ多いです」
「ダメ。Aは俺の彼女なんよ？対等に決まってるやん！！」
あ、やば、俺の彼女っていう響き最高。
俺の。俺のA。
そう考えたら自然と口元が緩んでしまって、おそらく今の俺はとんでもない顔をAに晒してるんやろなぁ、と回らない頭で考えた。
「あ、あー…」
「何しとるん」
「は、発声練習……？」
「発声練習とか、ふふっ、あはははっ……」
ぎこちなく緊張したようにそう言うAに、思わず笑ってしまった。
「ひ、ひどいっ、すっごい、頑張ってるんだよ」
たどたどしく喋る彼女もまた、愛おしくて仕方が無い。
聞き慣れないタメ口が可愛くて可愛くて、ダメだ、また顔が緩んでしまうわ。
「ごめんごめん、かわええなって思て」
「かわっ……！？」
可愛い、という言葉に過剰に反応して、ただでさえ赤くなっていた頬をさらに赤く染める。
ほんまやめて、これ以上可愛いことしぃひんといて。
俺の心臓持たへんって。
「ひどい、千羅くんの、ばか」
Aは頬を膨らましながらそう言った。
彼女の鈴のような可愛らしい声で俺の名前が呼ばれた。
てっきり千羅って呼ばれると思っていたから、まさかの「くん」付けで呼ばれたという意外な出来事に心臓の音がうるさくなる。
先程と同じような慣れない感覚に、胸のあたりがくすぐったくなる。
「ごめんごめん、怒らんといて」
「怒っては、ないよ……」
それでもなお拗ねたように目を伏せるAの手を、そっと握ってみた。
Aは驚いたように目を丸くして、硬直する。
「手、小さいね」
「そう、かな……千羅くんが大きいんじゃない」
「ちょっと照れとる？」
「……千羅くんの顔も、赤いよ」
「Aは林檎みたいやで」
ぎゅっと握り返された手から感じるその温もりに、胸いっぱいの幸せを感じた。
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響 - これからも頑張ってください！長文失礼しました。（続きです。初めてこんなにコメント書きました(笑)） (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 日替わりのほうで予告を見て読ませていただきました！語彙力ないのでうまく伝えられるかわかりませんが一つ一つのお話がしっかりしていて話の展開も全然急じゃないのに飽きなくてすっごくいい作品でした！個人的には番外編の志麻さんが出てくるお話が好きです（笑） (2022年3月2日 17時) (レス) @page44 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
坂ちゃん(プロフ) - やばい。すげぇ似てる。私、恋人いるんですけど、坂田家なんです。その上恋人の好きな色は黄色... (2018年12月24日 11時) (レス) id: 2e3d2564c8 (このIDを非表示/違反報告)
せらてゃ - 全て読ませて頂きました！！小説読んでて初めて笑いましたwwおもしろいとこがたくさんあって笑っちゃいましたwもうかわいかったです！！これからも頑張ってください（＞＜） (2018年11月25日 1時) (レス) id: 838c277702 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとふぃっしゅ(プロフ) - つぼみさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです……。少し先になってしまうのですが、坂田さんの短編を書かせて頂きたいなとは思っているので、気長にお待ちください！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: b3ad7ee62f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいとふぃっしゅ | 作成日時：2018年9月8日 22時
