62.鴇色 ページ20
センラside
「折原〜、これやっといてー」
「はぁーい…」
楽しかったデート(仮)は終わって、またいつも通り仕事に追われる1日が始まった。
カラオケはAのいろんな姿が見れて楽しかったな。
Aの選曲は無意識なのかわざとなのか、恐らく後者なのだろうけれど坂田が歌ってみたをあげている曲が多くて、そこに少しだけもやもやしたけれど。
歌った曲はテンション高めな曲が多かったし、Aも多分楽しかったはず。
浦島坂田船の曲もいっぱい入れてくれたしな〜、あれは純粋に嬉しかった。Aは本当に心底楽しそうに俺らの曲を歌うし。
くそ、なんで今日あいつ福井まで行っとんの。遠すぎやろ。
昨日のノリで今日も早めに上がって飲めたらいいのになって思ってたけど、それは実現出来なさそうやな……。
あー、午前中で終わるとか言ってなかったけ。それはAじゃない人や。
「折原も寂しくなるよなぁ」
様々なこと(全てAに関連すること)を考えていたら、突然部長がそう言った。
「突然どうしたんです」
「だってほら、黄龍さん、明後日東京の本社に帰っちゃうじゃん」
部長の言葉を聞いた途端に、頭の中が真っ白になった。
驚きのあまり、声も出ない。
Aが東京の本社に帰る？なんやそれ、タチの悪過ぎるイタズラ？
「あれ、知らなかった？てっきり折原には伝えてるもんだと」
「いつ、決まったんですか」
「いつだったかなぁ…そんな最近のことじゃなかったと思うんだけど」
最近のことじゃない。
つまり、Aは俺に言い忘れてたんじゃなくて、そもそも伝えるつもりがないってこと。
昨日のデートでより一層距離が縮まって、そろそろいい感じなんじゃないか、ワンチャンあるんじゃないかと思っていた俺をぶん殴りたい。
Aは何も言わずに東京に戻るつもりだったというその事実は、重りのようにズシンとのしかかってきた。
なんで、どうして。
……いや、そんなこと聞いたって、Aが俺に言おうとしなかったという事実は変わらへんし、Aが東京に帰るという未来も変えられない。
Aが東京に帰るのは明後日。もう時間が無い。
それなら、せめて…。
スマホを開き、一番上に固定された彼女とのトーク画面を開く。
何回か打っては消してを繰り返したあと、文を送った。
『今日、会社に戻ってきたあと時間ある？』
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響 - これからも頑張ってください！長文失礼しました。（続きです。初めてこんなにコメント書きました(笑)） (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 日替わりのほうで予告を見て読ませていただきました！語彙力ないのでうまく伝えられるかわかりませんが一つ一つのお話がしっかりしていて話の展開も全然急じゃないのに飽きなくてすっごくいい作品でした！個人的には番外編の志麻さんが出てくるお話が好きです（笑） (2022年3月2日 17時) (レス) @page44 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
坂ちゃん(プロフ) - やばい。すげぇ似てる。私、恋人いるんですけど、坂田家なんです。その上恋人の好きな色は黄色... (2018年12月24日 11時) (レス) id: 2e3d2564c8 (このIDを非表示/違反報告)
せらてゃ - 全て読ませて頂きました！！小説読んでて初めて笑いましたwwおもしろいとこがたくさんあって笑っちゃいましたwもうかわいかったです！！これからも頑張ってください（＞＜） (2018年11月25日 1時) (レス) id: 838c277702 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとふぃっしゅ(プロフ) - つぼみさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです……。少し先になってしまうのですが、坂田さんの短編を書かせて頂きたいなとは思っているので、気長にお待ちください！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: b3ad7ee62f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいとふぃっしゅ | 作成日時：2018年9月8日 22時
