【センラ】コイビトモダチ

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そういえば、雰囲気とか似てるわ。笑ったときの顔とか、こうやって急に突拍子もないこと言い出すとこも。
……『彼氏とかいるんですか？』って？


「すみません！こいつ悪気はなくて…！」


必死にフォローする浦田君を不思議そうに見つめる坂田君。子供みたいやな…。


「本人に聞いてみたらええんちゃう？」


出来るだけ、優しく。嫌味に聞こえないように言ったはず。実際、自分でも変に余裕がある。


「いやぁ、恥ずかしくて…」


頰を赤らめながら言う坂田君。それと同時に浦田君も顔を赤くする。


「一目惚れ、しちゃったんです」

「ばっ、なんで言うんだよ！坂田！」

「やっぱり…」


そう溢した俺にまん丸な目を向ける二人。


「えっ、なんで知ってるんですか！エスパーですか！」

「いやいや、さっきの反応見たら誰でもわかるって」


「エスパー？なんの話してるの？」


急に出て来た張本人に成人男性２人がうわぁっ！と叫ぶ。明らかに会社で出す声量ではなく、通りすがりの人にジロジロと見られている。


「え、どうしたの…」

「いや、これはAが悪い。」

「えぇ〜。なんかごめん？ …じゃなくて、ここが会議室です！」


ドヤ顔で説明するAが微笑ましい。なにこの子可愛すぎ。と思っていると、なんで子供を見るような目してるの…とふてくされる。はっはっはー、羨ましいだろうらさかたちよ。

ちらっとそっちを見ると浦田君と目が合う。

『負けませんから』

口パクでそう伝えて来た生意気なライバル(仮)。

『臨むところや』

ニヤッと笑ってあげると少し驚いたあとで口角を上げる。
なんや、笑えるんやん。


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