初恋は実らない【センラ】 (ページ2)

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「あ、わかった。一之瀬くんでしょ？」

ついでにカンも鋭い。

「……まぁ」

「そんなに悩まなくたって、Aが告ればオッケーもらえるって！」

「そんなわけないじゃん……」

私、たいして可愛くもないのに。

「そりゃあ、特別かわいい！ってわけでもないけど守ってあげたいみたいな？
　そんなオーラがある」

……どんなオーラ？

私に守ってあげたくなるみたいなオーラないんだけどな……。

あーあ、結奈くらい可愛かったらいいのにーっ！

「まぁ、今年同じクラスになるかもよ？」

「なれるのかなぁ……」

今日は高校２年生の新学期初日。

だから、同じクラスになれるかもしれない……可能性は低いけど。

「大丈夫だって！」

「でも結奈。私たちの学年８クラスもあるんだよ？」

一緒になれる確率なんて８分の１……。

「あ、そういえばね、新しい先生くるらしいよ？」

「毎年きてるじゃん」

急に話かわるのはいつものことだから、たいして気にもならない。