恋立方程式【まふまふ】 (ページ3)

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ありがたい事に家具や電化製品など､生活に必要な物はそのまま置いてあるのでお金を使う手間は省けた｡

そんな私は時間を持て余していたため､部屋の模様変えをしていた｡

そして模様変えを終えた私は一段落したという訳だ｡

｢暇だなぁ｣

せっかく一人暮らしを始めたんだから､友達の一人や二人呼びたいけど､この辺で知り合いなんか居なし…｡

なんて､一人で考え込んでいると隣の部屋からドアの開閉の音が聞こえた｡

｢隣の人居なかったんだ｣

なんて言いながらもどうでもよかったので､眠くなんてなかったけど､目を閉じて眠る事にした｡

もともとテレビはつけていなかったので､辺りは物音一つしない…

と､思ったけど…｡

｢うるさいな…｣

僅かに女の人の声がする｡

多分､テレビとかつけてれば気にならないと思うけど､如何せん今は静かすぎる｡

しかも､壁を隔てている所為か､そのくぐもった声が異様に耳に障る｡

おまけに､その女の人の声はちょっと高め｡

その所為か､女の人の声はクリアに私の耳に届いてくる｡