恋立方程式【まふまふ】 (ページ16)

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｢ねぇ､Aちゃん
一緒に帰ろうよっ!!｣

｢うん…｣

昨日に引き続き、私の顔は酷い顔をしてたと思う｡

結局､あきのイケメン情報を
放課後まで聞かされる羽目になった訳で、
時間はすでに三時｡

学校が終わったのって、確かお昼前だったよね…｡

こんなに長時間一人で喋ってたのに、
表情一つ変わってない｡

呆れるどころか、むしろ褒めてやりたいよ…｡

｢私学校出る前にトイレ行ってくる｣

マンションまで遠いし、今行っておいた方が絶対安心っ!!

｢じゃあ､あたし
昇降口で待ってるよ｣

｢うん｣

そう言って教室をあとにした｡

｢・・・・・｣

え～っと…

ここは…

何処…？

ていうか､
私さっきから十分以上も歩いてるのに
昇降口に辿りつけないんだけど｡

トイレにはちゃんと行けた｡

でも､トイレを出てからの
道のりがまったくわからない｡

と､とりあえずトイレに戻ろう!!

そうそうトイレ､トイレ…

トイレ…

ってどこ？

｢う､嘘でしょ～｣

学校で迷子になるなんて、恥晒しもいいとこだ｡