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身体 ページ36

「う……っ」
アカギさんの呻き声。

そ、そんなに重いかな!?

「すすすみません!今起きますからっ…!」
若干ショックを受けつつも、
とりあえず起きあがろうとする。


「って…わぁ!?」
重力、下へ。

再びアカギさんとの距離が0に。


「な、なに…!?なにを…!?」

私が起き上がれなかったというわけではなく、

アカギさんが私をぎゅうと押さえ付けていた。


な、ななな、なにこれ…!?!?
ハグ…!?何なの!!?

終始混乱気味の私の耳元で、アカギさんの声が聞こえる。

「……もしかしてAさん

……なんかの病気なの?」


「…はい?」

全く意味が分からず、問い返す。


「…心臓の音、……すごいけど」


一瞬また馬鹿にしているのかと思ったが、すぐに違うと分かった。

「……なんだこれ…?」


アカギさん、本当にこういうこと、知らないんだ。
顔は見えないけれど、声色はまるで子供のそれだった。


アカギさんは腕にさらに力を入れ、
私の鼓動を聞き取ろうとする。


けど……



「く、苦しい……」


「…あ、悪い」

私の呻きを聞くと、パッと手を離す。



気づけば足の痺れは取れていた。


アカギさんは私から少し離れ、

「外、行かねえの」

机の上にある牌をいじりながら、私に話しかけた。


「…気分じゃないです」

「クク、…オレじゃないんだから…」

笑いながら牌を手の上で遊ばせる。


ついさっきあんな事があったというのに、ドキドキしてるのは私だけ、
随分報われないと思っていると、

「長らく待たせて申し訳ないな…藤沢組長が到着した

付いてきてくれ」

石川さんが入ってきた。


立ち上がるアカギさん。

私も距離を置いてその後を追った。

本題→←二人



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設定タグ:福本作品 , アカギ , 赤木しげる   
作品ジャンル:恋愛
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…!(笑)研修旅行ネタもお楽しみに…!:-)続編もできたのでよろしければどうぞ! (2016年3月30日 11時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんwwwそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...! (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…!!これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…!ひろにはこれから頑張ってもらいますね!もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...!!! (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね?!?!あああもう続きが気になってしょーがない!!戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:戦犯にわか | 作成日時:2016年3月24日 3時

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