先輩と私！

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A「6時ですね…」


晃一「帰るか」


A「はい」


荷物を持って先輩の後ろにつく


晃一「なんで、そんな暗いんやって！」


頭を小突かれる


A「先輩にケガ、させちゃってすみません」


下敷きになった時に手首をひねったみたいで


晃一「気にすんな」


A「…」


先輩の手を見ると少し赤い


A「先輩って、音楽とか
スポーツか何かしますか？」


晃一「は？あー、まぁピアノ弾くけど」


血の気が引いていく気がした


A「ご、ごめんなさい！！
ぴ、ぴ、ピアノのコンクールとか、出れなくなったら私のせいですよね！」


晃一「は？なにゆーとんねん
コンクールなんてでーへんし…」


A「へ？」


晃一「音楽かスポーツできるか
聞かれたで、とりあえずピアノ弾けるって言っただけで」


A「は、はぁぁぁ…よかったです…いや、よくないか」


晃一「っぶ…あひゃひゃ」


急に笑いだした先輩


A「な、なんですか」


晃一「お前って面白いなぁ」


A「どこがですか！」


晃一「気に入ったで、」


そう言って笑う先輩

…やばい、この人の笑顔


晃一「ま、とりあえず…手首治るまで、お前パシリな」


A「はっ！？」


晃一「嘘やって、ケガのことは
なんも気にせんでいい」


A「…先輩…」


晃一「んー」


A「笑い方変ですね」


晃一「しばく」


A「ごめんなさい」

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