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先輩に掴まれた腕が別の生き物みたいにじんじん熱い。
「あ、ごめん」
ぱっと腕を離された。
「がっかりした？役員なれなくて」
「いえ、動機が不純なことは自分が一番よくわかってます」
「じゃあ昨日なんであんなこと言ったの？」
「ご、ごめんなさい。やべーやつだと思いました…よね？」
「まあ多少は」
やっぱり思われてた。
「でもふざけて言ってるようには見えなかったし」
「ふざけてないです！100パーセント本気です！」
「でもさ、ひとめぼれなんて単に顔が好みってことだよね？」
そう言われるとそうなんだけど。
「顔も好きだし、はねてる髪も好きだし、黒板に書いてる字も好きだと思いました」
またやべーやつって思われるかも。
「今日は声も好きだなって思いました」
「なんで？」
「え？」
「なんで、そんな迷いなく言えるの？」
先輩がポケットに手をつっこんで息をはいた。
「俺すっげえ性格悪いかもよ？」
自分でもよくわからない。けど。
あの時。
桜を見上げてる先輩の横顔を見た時。
「性格悪くてもいいです。でも悪くないです、助けてくれた」
「裏があるかもよ？」
「裏？」
「なんか高い壺とか売られたり」
「壺……買います」
「え？」
「先輩からなら買います」
「いやいやいや、買うな」
あの時から私の中では、なんだかもう、決定的なことに思えた。
先輩を好きになるってことが。
「うまく言えないです、どうして先輩が好きか」
風が吹いてまた桜の花びらがひらひら舞い落ちて、先輩の肩にふわりとのった。
「だから、好きだなって思うことが増えるたびに言いますね」
先輩は口を結んだままだったけど、ちょっと笑った。
「やべーやつって思われても。ゼロじゃなくなりましたよね？」
「ゼロ？」
「昨日まで先輩の中に私はゼロだったけど、ヘンテコな告白したからきっと0.1くらいは私のこと考えてくれましたよね」
「……うん」
「だったらやっぱり。好きって言ってよかったし、これからも言います」
「ポジティブモンスター」
「え？ポジ……」
「ポジモンて呼ぼかな、Aちゃんのこと」
「先輩、名前！覚えてくれたんですか？」
先輩はひらひら手を振って、またね、って笑った。
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ニイナ(プロフ) - keiさん» keiちゃん！こちらも読んでくれてる！これボス恋の影響もろに受けてるから潤之助くん(ボス恋の役名)風味が強いんだよー(艸дﾟ*)でも嬉しい♪ありがとー！ (2021年7月13日 22時) (
レス) id: 53a8b8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - やばい！玉森先輩がかっこよすぎる(〃▽〃) (2021年7月13日 20時) (レス) id: ab1b9c5f30 (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - anier017さん» わー、最高だなんてそんな風に言っていただけて私の方こそ最高に嬉しいです！玉森先輩彼氏になるとどんな感じなんでしょうね(∩∀｀*)またお付き合いいただけますように♪あちらのお話もまたお暇な時にぜひ♪ (2021年2月20日 16時) (レス) id: 53a8b8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
anier017(プロフ) - 最高でしたー！！本当に毎日更新されるのがほんとに楽しみで、夢主ちゃんと玉森先輩がついに付き合って、とっても嬉しい気持ちになりました！続きも楽しみにしてます＼(^o^)／別のお話の方も楽しみにしてますね♪ (2021年2月20日 10時) (レス) id: a030ce827e (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - anier017さん» anier017さん、はじめまして♪コメントいただけると思ってなくて通知二度見しちゃいました。一緒に楽しんでいただけてすごく嬉しいです。素敵なコメントありがとうございます(*´∀`) (2021年2月15日 15時) (レス) id: 53a8b8ecd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nina
| 作成日時：2021年1月31日 20時
