幽霊の彼と障害者の私は愛し合っている【nqrse】【歌い手】

2幽霊 ページ4

彼が自分は幽霊だと言ってきた。



えぇ……。でも、私は前々から“そういうもの”を見る体質だった。

納得…は出来る。




な「ねぇ、君は？」


『……私は、赤崎A。18歳』


な「そっか」



彼はもとから私の名前を知っていたかのように「そっか」と答えた。






何故か、この人の事は“他人とは思えない”




な「A。俺、人間に触ろうとすると透けちゃうんだ。だから俺に頼ったらダメだよ？」


『頼ろうとなんて元から思ってない。お化けに頼るなんて……』



馬鹿みたい。お化けに頼るなよなんて。頼る訳ない。



な「ふーん。そーならいいんだけど、、、





その考え変わったりしないよね?」



彼は元より低い声でそう言った。

さっきより、、怖い。お化けだからじゃなく、人として。




『変わらない』




な「そっかぁー。俺はAから離れないけどね…




約束したから(小声)」




私はこの時彼が「約束したから」と言っていた意味がわからなかった。

彼と話したのは今日が初めてのはずだったし……。初めての“はず”



＿＿＿＿＿＿
な「さーて。1人俺の事見える人が増えたな〜」



しかも、彼は私と別れたあとこんなことを言っていたらしい。

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