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大倉さんのマンションに着くまでの間、２人で色々な話をした。
私が、前は他の事務所のタレントのマネージャーをしていたこと。
北山さん、安田さん、関ジャニ∞のメンバーの方のこと。
好きなお酒や、ご飯、行きつけのお店のこと。
そして、お互いの恋愛事情。
大「ほんまに半年間彼氏いないん？」
「北山さんに付いてからぱったり無いんですよ。北山さんに文句言わなきゃ(笑)」
大「ほんまやな、あいつのせいやな(笑)」
「まぁ、大倉さんはモテますもんね？」
大「うーん、でも俺今彼女おらんよ？」
「え、意外です」
大倉さんから彼女がいない、って聞いた時少しほっとした自分がいた。
やだやだやだ、いないからってほっとするとか、なんか・・
私が大倉さんのこと好きみたいじゃん・・。
「大倉さんは常に超綺麗な彼女さんがいるイメージです」
大「なんやそれ(笑)昔はわりとやんちゃもしたけど、もう年やしなぁ？」
「私ももう女の子としての旬は過ぎましたから(笑)」
大「27やろ？まだまだいけるやん」
「あれ、年齢ってお教えしてましたっけ？」
大「・・・北山から聞きましたすいません」
「あ、全然いいですよ？(笑)」
大「女の子に年齢と体重は聞いちゃあかんよな(笑)」
「体重は絶対ダメですけど、年齢なら別に私は平気ですけどね」
大「結婚願望ある？」
「ありますけど、今は結構仕事が楽しいですし、この忙しさだと出会いもないです」
大「北山は？(笑)」
「北山さんですか！？絶対無いですよ」
この人、わざと言ってるんだろうか。
彼女いないってのも案外嘘かも。
ってなにショック受けてるの自分？
もうやだ・・なんなの私。
「着きました。」
そこそこ長い間話していたけれど、思い返すと短く感じる。
大「おぉ、ほんまに今日はありがとう。」
「こちらこそ、ご馳走様でした。」
大「じゃあ、またな。」
大倉さんがマンションのエントランスに入ったのを確認して車を出す。
また、か。
そんな優しい笑顔向けないでほしい。
その笑顔に、何人のひとが堕ちたんだろう。
「ほんとに自分らしくない・・」
次会ってしまったら、私もっとおかしくなるかも。
また、なんて無くていいから。
そっと、ナビの履歴を消した。
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作者名：Seno | 作成日時：2017年8月13日 1時
