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ー王宮ー
秦軍が不利な状況を踏まえて王宮ではどうするかの話し合いが開かれていた。
「昌平君、騰将軍を大将としたはいいものの、これでは我が軍は負けるぞ！」
昌平君 「わかっている。」
「どうするのだ！！」
昌平君 「一つだけ策がある………
だが………大王次第かと。」
政 「何だ？
申せ。」
昌平君 「姫に出陣していただく。」
「姫様に！！」
「確かにあの方であれば………」
「だが、あの方は………」
昌文君 「昌平君！！
姫のことは禁句であるはずだ。
姫もそれを望んでいた！」
昌平君 「ああ。
だが、これしか方法はないのだ。」
昌文君 「だが………」
政 「姫とは誰のことだ？
なぜ、俺次第なのだ。」
昌文君 「………大王様、以前、王騎が愛した摎の話をしましたよね。
実は二人の間には子どもがいます。
その子が、王Aです。
彼の方は１０歳で五千人将となり、摎が亡くなった戦で将軍となりました。
そして、その戦の後、昭王が自身の孫娘だとみなに知らせたのです。
そこから、我々は彼の方を姫と呼んでいます。
しかし、摎が亡くなってから姫は王騎同様、一度も戦に出ようとしていません。
大王様が彼の方をご存じないのも当然なのです。
戦に出なくなってからはご自身の名前を話すことを禁じていったのです。
ですから、王宮にいる者でも、姫を知っているかたはわずかでしょう。
王騎が亡くなったあの戦には出ようとしていたのですが、王騎がとどまるように言い戦に出ることはありませんでした。
王騎が亡くなってからは身体を崩されていると伺っております。
恐らく我ら臣下一同が出陣を頼んでも出てはくれないでしょう。
私たちが頼んだせいで王騎は亡くなったのですから恨んでいるのでしょうね………」
昌平君 「ですが、この戦を勝利するには姫の力が不可欠です。
姫がいなければ、この戦我が軍の負けとなります。」
政 「王Aと話がしたい。
だが、いきなり俺が彼女の下に行っても会ってはくれないのではないか。
どうすれば………」
昌文君 「(王騎があの時言っていたのはこうなることを見越してのことだったのか………)
大王様、私は昔から彼女のことを知っています。
ですので、まず、私が姫に会いたいという手紙を送り、認めてもらえるようでしたら、大王様も一緒についてきてくださいますか。」
政 「わかった。
よろしく頼む。」
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イルカ - mythosさん» ありがとうございます！更新諦めていたのでとっても嬉しいです。もう一度更新頑張ってみます！待っていてください。 (2021年4月26日 17時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - 凄く面白かったです！亀更新なのは残念ですが、再更新するの楽しみにしています！ (2021年3月25日 22時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - ネネコさん» ありがとうございます！！更新がカメのように遅いですが頑張ります！ (2020年11月15日 20時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
ネネコ(プロフ) - とても面白かったです。 (2020年11月14日 21時) (レス) id: 222afd864b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカ | 作成日時：2020年10月24日 20時
